阪神甲子園球場が実現!全国初の再エネ100%
阪神甲子園球場が、日本で初めてコーポレートPPA(Power Purchase Agreement)を用いて、実質的に再生可能エネルギー100%での電力利用を実現しました。関西電力株式会社と大和ハウス工業株式会社という二社と連携し、球場の電力供給を再生可能エネルギーからのものに切り替え、CO2排出量を実質ゼロにする取り組みは、観客にも環境にも優しい新しいスタジアム運営の形を示しています。
今回の取り組みでは、大和ハウス工業が2024年度から太陽光発電設備を提供し、関西電力が電力の小売業者としてこの電力を球場に供給。その上で、関西電力の「再エネECOプラン」を採用することで、実質的に再生可能エネルギー由来の電力を利用するという方法です。このプロジェクトにより、年間約3000トンのCO2削減効果が見込まれており、雄大な自然環境を守ることに寄与しています。
環境への新しい一歩
阪神甲子園球場は長年にわたり、プロ野球の聖地として多くのファンに親しまれてきました。今回の取り組みは、単なる電力供給の変更に留まらず、環境負荷の軽減に向けたグローバルな流れへの一環となっています。阪神グループは「“たいせつ”がギュッと。」というブランドスローガンの下、持続可能な発展を目指しており、この新たな電力供給の方式は、今後のスタジアム運営のモデルケースとなることでしょう。
実際、コーポレートPPAは、需要家が離れた場所にある再生可能エネルギー発電事業者と契約を結び、その電力を調達する新しい仕組みです。この方法で供給される電力は、再生可能エネルギーの信用を持つ非化石証書とともに提供されるため、環境に優しい電気として評価されています。これにより、阪神甲子園球場はより一層、エコな施設としての信用を深めることに成功しました。
この取り組みの今後
阪神甲子園球場は、これからも環境意識の高い事業活動を進めていく方針です。持続可能な発展や地域のエコ活動に貢献することを目指し、他のスタジアムや業界への波及効果も期待されます。全国のスポーツ施設もこの動きを受け、再エネ導入の動きを加速させるかもしれません。これからの阪神甲子園球場の環境への挑戦に、期待が寄せられます。
今後も、社会全体のSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みが進む中で、阪神グループはその一環として、環境への配慮を忘れずにさらなる進化を続けていくでしょう。
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