フルサト・マルカHD、経理業務を「Bill One」で一元管理し効率化を実現
概要
働き方改革を推進するSansan株式会社が提供するクラウド請求書受領サービス「Bill One」を用い、経理業務の属人化を克服し、標準化を図った企業がありました。それがフルサト・マルカホールディングス(以下フルサト・マルカHD)です。この取り組みは、業務の効率化だけでなく、テレワークの推進やワークライフバランスの改善にも寄与しています。この記事では、その導入背景と成果を詳しく探ります。
1. フルサト・マルカHDとは
フルサト・マルカHDは、2021年10月にフルサトグループとマルカグループが経営統合し、設立された企業です。国内外に21社の連結子会社を持ちながら、建設資材から機械・工具、セキュリティに至るまで、多様な事業を展開しています。多種多様な取引を行う中で、経理業務の運用が個別化されるなどの課題が浮上しました。
2. 経理業務の課題と「Bill One」の導入
フルサト・マルカHDでは、請求書のほとんどを紙で受領しており、その処理に多くの時間と手間がかかっていました。請求書の開封や仕分け、押印、さらには回覧、保管といった業務は各拠点で独自に行われており、担当者の出社が必要でした。このような環境では請求書の紛失や計上漏れといったリスクが高まります。
この課題を解決するために、同社は「Bill One」の導入を決定しました。このクラウドサービスを利用することで、請求書の全ての業務をデジタル化し、グループ横断での標準的な運用を実現しました。
3. 導入後の成功
「Bill One」の導入により、以下のような成果が得られました:
- - 工数削減:月間で約1960時間の工数を削減し、業務スピードの向上を実現。
- - テレワーク推進:紙の請求書の比率を8割から1割に減らし、テレワークを可能にし、柔軟な働き方が可能になりました。
- - 経理業務の標準化:グループ内での業務フローを統一し、7500件を超える請求書を一元管理できる体制が整いました。
これらの成果は、ビジネスや働き方を革新した取り組みとして評価され、「Sansan Innovation Award 2025」の「Bill One Innovator」賞を受賞しました。
4. さらなる展望
フルサト・マルカHDの経理担当者である吉川継雄氏は、「Bill One」によって業務がデジタル化されたことで、働き方にも大きな影響が出たとコメントしています。今後は他のグループ会社への「Bill One」の導入を進め、デジタルインボイスの対応も計画しているとのことです。
5. まとめ
フルサト・マルカHDは、経理業務の効率化を通じて社内の業務環境を大きく変革しました。「Bill One」の導入は、単なる業務の効率化にとどまらず、働き方やワークライフバランスの向上にもつながっています。このような取り組みは、他の企業にとっても参考となるモデルケースといえるでしょう。
企業情報
フルサト・マルカホールディングス株式会社
所在地:大阪市中央区南新町1-2-10
代表者:古里 龍平
設立:2021年10月1日
事業内容:グループ経営戦略策定・推進、グループ会社の経営管理
公式サイト:
フルサト・マルカHD