関東と関西のストリートカルチャーが交差する時
古着の新たな可能性が広がる時代。2023年、関東の人気古着小売『古着屋3peace』と関西の古着卸『古着卸CLASS1』が業務提携を結び、古着業界に革新をもたらそうとしています。この提携は、東と西の市場をつなぎ、小売と卸売の双方が協力することで新たな古着ビジネスモデルを構築することを目指しています。
3peaceの成長と新たな課題
2017年に創業した`3peace`は、SNSを駆使したプロモーションで急速に成長しました。第二次古着ブームの波に乗り、多くのZ世代の顧客を獲得。彼らのニーズに応えるため、品質と価格を両立させた商品ラインナップは特に好評です。しかし、店舗数の増加に伴い、仕入れや物流面での課題が浮上。これまでの成長を支えるためには、新たなシステムが求められていました。
CLASS1の革新
一方、CLASS1は、無人店舗の運営に特化することで、効率的な販売を実現しています。滋賀倉庫からの大量の商品供給は、国内の古着市場に新たな流通の基盤を築いています。40店舗以上を展開し、常時約30万着の在庫を有する彼らのノウハウは、スピード感あふれる店舗展開を支えています。とはいえ、彼らもまた、一般的な古着店に対するノウハウ不足という課題を抱えていました。
提携の狙い
今回の業務提携は、両社間での情報共有と流通の効率化を図ることにあります。`3peace`が持つ現場での売れ筋情報や客層データが、`CLASS1`の拠点から供給される商品にトリガーとして作用し、アジャストされた商品が店舗へ届けられる仕組みです。これにより、効率的な在庫配置が可能となり、双方の課題を解決する新たなアプローチが実現します。
双方の利点を共有
`3peace`は、在庫リスクを軽減し、より多くの消費者に向けて的確な商品供給が可能となります。そして、`CLASS1`も一方的に商品を供給するだけではなく、流通のハブとして機能することで時代のニーズに応えます。これにより、古着業界全体における資源の最適分配が進むことが期待されています。
時代の変化を捉える
近年、古着はただのトレンドを超え、サステナビリティや自己表現の一環として認知されるようになりました。特にZ世代やα世代において、環境に優しい選択肢として古着の需要は急増しています。この流れに対応するため、今回の提携は業界にとって一つの大きな転機となるでしょう。
未来へ向けて
古着業界を支える両社は、単なる提携を超え、新しいビジネスモデルの創出に向けて歩み始めています。この取り組みが、古着業界へ新しい風を吹き込むことを期待し、次世代に引き継がれる熱い思いが形になることを願っています。代表者の言葉にもあるように、古着に対する情熱がビジネスの力となり、情熱を持ったすべての古着屋さんにとって希望の時代となることを願っています。