生成AIが広告制作時間を革命的に短縮!店舗内サイネージ広告配信の実証実験で売上大幅増加
NTTドコモ、インテージ、ダイノブ、今村商事の4社は、生成AIを活用した店舗内サイネージ向け広告配信の実証実験を実施しました。その結果、従来1週間程度かかっていた広告コンテンツ作成時間が、生成AIの活用により最短1時間以内に短縮され、さらに広告対象商品の売り上げを最大3.3倍増加させる効果が確認されました。
小売業界では深刻な人手不足が課題となっており、広告コンテンツ作成など、売り場づくりのための時間的余裕が不足しているのが現状です。今回の実証実験では、消費者の購買行動を促進する売り場づくりにおいて、誰でも簡単に広告コンテンツを作成・配信できる仕組みを導入することで、この課題解決を目指しました。
実験では、熊本県および米国でスーパーを展開するダイノブのスーパーダイノブ城南店に、3か所に設置されたインテージのサイネージ端末とデジタルサイネージ配信システムを利用しました。ダイノブが販売強化を希望する商品の広告コンテンツを、ドコモが生成AIを用いて作成し、消費者の購買意欲の促進と販売増を目指しました。
生成AIを活用することで、広告コンテンツ作成工程の最大3分の2を半自動化することが可能となり、通常の外注では1週間かかっていた作成時間が、画像・動画の作成を含めて最短1時間以内に短縮されました。また、作成された広告は、表示期間(1商品あたり7日間)において平均で1.2倍、最大で3.3倍の売上増加に貢献することが確認されました。
今後は、生成AIの追加や品質向上、更なる運用自動化を目指し、2024年10月より第2期の実証実験を実施する予定です。
各社の役割
NTTドコモ: 生成AIを活用した広告コンテンツ作成および自動化に向けた検証
インテージ: サイネージ端末およびデジタルサイネージ配信システムの提供
ダイノブ: サイネージ設置場所提供
今村商事: ID-POSデータの分析
この実証実験は、生成AIが広告制作プロセスを大幅に効率化し、売上増加に貢献できることを示す重要な成果となりました。今後、各社の知見と連携し、日本のマーケティング市場に適した店内サイネージ広告の自動生成ソリューションを開発していく予定です。