アドバンテックが新たに発表した産業用シリアルデバイスサーバ「EKI-1526 V2」
2026年6月、アドバンテック株式会社(本社:東京都台東区)は、最新の産業用シリアルデバイスサーバ「EKI-1526 V2」を発表しました。この製品は、特に半導体製造などの高い信頼性とセキュリティが求められる産業現場に向けて設計されています。
セキュリティと信頼性の強化
EKI-1526 V2は、厳しいセキュリティ基準であるIEC 62443-4-2に準拠しており、データ通信の安全性を最大限に確保しています。具体的には、HTTPS (TLS 1.3) やIP/アカウントベースのアクセス制御、ファームウェア暗号化、デバイスロックダウン機能を搭載しているため、高度なセキュリティを実現しています。
さらに、デュアルLANおよびVirtual Gatewayによる冗長構成も備えており、自動フェイルオーバーに対応。この機能により、通信の中断を最小限に抑え、生産ラインの安定稼働を支援します。セキュリティリスクを低減し、単一障害点による影響を最小限に抑えることで、より安全な運用が可能になります。
増強された性能と効率性
新型CPUと大容量メモリを搭載し、データ通信性能を維持しながらもセキュリティと冗長性を向上させています。特に注目すべきは、JIT(Just-In-Time)診断機能です。この機能は、外部ソフトウェアなしでシステムの状態を可視化し、トラブル発生時の迅速な対応を可能にします。これにより、保守作業の効率が向上し、運用負荷が軽減されます。
導入の容易さと運用効率の向上
JIT診断機能は異常発生時に状況をログとして記録し、自己復旧前の状態を把握することで、遠隔からのトラブルシューティングを可能にします。この仕組みにより、現地での手作業が減り、導入の手間も削減されます。また、SSDPによる自動検出機能により、Windowsの標準ツールを利用して迅速な導入が可能です。さらに、任意のボーレートに対応しているため、既存の設備や特殊な通信条件にも柔軟に対応できます。
半導体製造業界への対応
EKI-1526 V2は、半導体製造業界に特化した設計がなされており、ウェーハ処理装置やRFID搬送管理(AMHS)、ドライポンプ監視、MESとのデータ連携など、重要な設備の安定運用を支援します。また、ファクトリーオートメーションにおいても、センサやポンプ、ロボット、環境監視システムなどの接続とデータ収集に対応しています。
柔軟で使いやすい設定機能
EKI-1526 V2は、EKI Device Configuration UtilityやWeb GUIを利用して簡単に設定できます。また、Secure VCOM、TCP Server/Client、UDPなど、複数の動作モードをサポート。SSDPを利用すればプラグアンドプレイが可能で、特別なツールなしでスムーズにセットアップできます。
まとめ
アドバンテックの新型産業用シリアルデバイスサーバ「EKI-1526 V2」は、安全性と効率性の両立を実現した製品です。JIT診断機能と冗長構成が、トラブル対応時間を短縮し、設備の安定運用を助けます。さらに、幅広い動作温度範囲に対応し、高い耐環境性能を持ち合わせています。今後もアドバンテックは、IoT機器の開発を通じて、産業界における課題解決に取り組んでいくことでしょう。RJ45モデルはすでに提供を開始しており、DB9モデルは2026年第2四半期に提供予定です。