Ankerのモバイルバッテリー自主回収について
Ankerは、最近発生した海外でのモバイルバッテリーの発火事象を受けて、自主回収を決定しました。日本では現在、そのような事例は報告されていませんが、未然にリスクを避けるための措置です。このリリースでは、自主回収の経緯、原因、そして具体的な対応策について詳述します。
経緯
2024年7月、海外でAnkerのモバイルバッテリーが発火する事故が発生しました。この事象を受けて、Ankerグループは全世界での出荷を停止し、原因の調査を開始しました。調査の結果、製造過程における不備が判明したため、対象製品の自主回収を決定しました。現時点で、日本国内での発火事故は0件とのことです。
原因
自主回収の対象となった製品の製造において、委託したセルセル製造サプライヤーでの不適切な処置が原因とされています。具体的には、負極集電体とタブリードの溶着時に、Ankerが定めた基準を超えた摩耗したホーンを使用し、本来の規格よりも品質が劣化したセルが出荷されてしまったとのことです。これにより、短絡が発生するリスクがある状況で市場に流通しました。
現在の対応状況
Ankerは、影響の拡大を防ぐため以下の対応策を講じています:
- - 対象製品の新規出荷と販売を停止
- - 影響範囲についての確認完了
- - セル製造サプライヤーの管理体制の強化
- - 自社内の検品体制の厳格化
- - 製造サプライヤーの選定基準の見直し
- - 製品出荷前の検品体制の見直しと厳格化
- - 定期的な監査体制の強化
これらの取り組みは、今後同様の問題が再発しないようにするための重要な手段です。
対象のモバイルバッテリー
以下の条件に該当するモバイルバッテリーが対象となります。
対象製品
1.
Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)
- 対象販売期間:2024年1月12日から2024年9月17日
- カラー:ブラック、ホワイト、ピンク、パープル(グリーンは対象外)
- 型番:A1647
- 特徴:USB-C端子が一体型、USB-AポートとUSB-Cポートを搭載
2.
Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)
- 対象販売期間:2024年2月1日から2024年9月17日
- カラー:ブラック、ホワイト、パープル(ピンクは対象外)
- 型番:A1642
- 特徴:マグネットで装着可能なデザイン、USB-AポートとUSB-Cポートを搭載
製品情報確認方法
それぞれの製品に記載されているシリアルナンバーを確認することで、対象製品かどうかを判断できます。製品本体の背面または側面に記載された「SN:」から始まる16桁のシリアルナンバーを確認してください。
申込み方法
対象製品に該当する場合は、Ankerの公式サイトにてオンライン受付フォームを利用し対応を受けてください。電話でのお問い合わせも承っており、フリーダイヤルが用意されています。
オンライン受付フォーム
Ankerサポートページ
電話問い合わせ
0120-253-004(9:00-17:00、土日祝含む)
まとめ
Ankerの自主回収対応は迅速で、ユーザーの安全を考慮した重要な措置です。該当する製品をお持ちの方は、速やかに確認と申込みを行うことをお勧めします。