寺社向けキャッシュレス決済「おまいりPay®」が誕生
最近、寺院や神社向けに特化したキャッシュレス決済サービス、「おまいりPay®」が株式会社NTTデータとの共同開発により登場しました。この取り組みにより、より多くの参拝者が寺社を訪れてもスムーズに決済を行える環境が整えられます。2026年8月21日からは鎌倉大仏殿高徳院で本格的に導入される予定です。
キャッシュレス化が寺社に必要な理由
近年、訪日外国人旅行者の増加やキャッシュレス決済が一般的になってきたことから、寺院や神社でもキャッシュレス対応のニーズが急速に高まっています。多くの寺社では、金銭の授受が特有の状況にあり、利用者のプライバシーを保護しつつ、スムーズな運営が求められています。「おまいりPay®」は、こうしたニーズに応える形で開発され、寺社専用に最適化されています。
「おまいりPay®」の特長
「おまいりPay®」は、日本の仏教会が監修した、寺院・神社専用のキャッシュレス決済システムです。このシステムの強みは、各寺社の特殊な運営環境に合わせて設計されており、以下のポイントに特徴があります。
1.
聖俗の分離: 寺院・神社向けにカスタマイズされ、一般商用決済とは区別される仕組みです。
2.
信教の自由: 利用時のプライバシーを尊重し、利用した寺社名を決済事業者に開示しません。
3.
安全性: 加盟寺院・神社による限定されたサービスで、利用額にも上限が設けられています。
4.
業務効率化: 売上や決済管理の自動化により、寺社の事務作業負担を軽減します。
ADAPTIS® In-Storeとの連携
さらに「おまいりPay®」は、NTTデータの「ADAPTIS® In-Store」と連携しており、タブレットPOS・マルチ決済ターミナルも使用されます。この連携により、決済処理がよりスムーズに行えるようになり、操作の手間も減ります。商品の情報は自動で決済システムへと反映され、改善された在庫管理や御朱印の受付なども実現されます。
今後の展開
「おまいりPay®」は、一般財団法人京都仏教会が監修の下、全国の寺社へ展開される見込みです。現在、日本には155,651の宗教法人が存在し、キャッシュレス決済の普及は宗教文化と経済の持続可能性に貢献すると期待されています。寺社特有の業務に合わせた環境が整えば、訪れる参拝者にもより良い体験が提供され、巡礼や初詣の際の利便性が向上します。
結語
バリューデザインとNTTデータによる「おまいりPay®」の導入は、対面決済の進化を象徴しています。今後も寺院や神社に配慮したキャッシュレス決済の取り組みは増加し、参拝者が安心して利用できる環境の構築に向け、さらなる挑戦が期待されます。