姫路市の平和資料館では、4月19日から7月6日まで春季企画展「80年前姫路のまちに雨あられのように爆弾が降ってきた」が開催されます。この展示は、歴史の中で実際に起きた出来事を語り継ぎ、次世代に戦争の記憶を伝えることを目的としています。
展示は大きく5つのテーマに分かれています。まず、「本土空襲のはじまり」が展示されており、戦争が日本本土に直接影響を及ぼすまでの経緯が解説されています。また、「姫路空襲」では、1945年に姫路市が受けた空襲の実態や、その時に人々が体験した恐怖が具体的に描かれる予定です。このセクションでは恐ろしい「焼夷弾爆撃」の実情も紹介され、戦争の影響がいかに日本の国土や生活に影響を与えたかを考えさせられる内容です。
さらに、戦時下の生活を振り返るコーナーも設けられ、当時の人々がどのように暮らしていたのか、その厳しい現実を知ることができます。特に「恐ろしい焼夷弾爆撃」では、厳しい空襲の夜に何が起こったのか、映像(体験記朗読)を通じて観覧者に訴えかけます。
展示品には、実際に使用された焼夷弾の部品や、焼け残った煉瓦塀の一部が展示されるほか、思い出を綴った写真や絵画も多数並べられる予定です。例えば、剪画「追憶」や絵画「印象」、さらには川西航空機の爆撃跡を描いたスケッチなど、視覚的にも感じられるコンテンツが満載です。
資料協力として、兵庫県立歴史博物館が参加しており、より深く歴史に触れる貴重な機会です。
開催時間は午前9時30分から午後5時までですが、入館は午後4時30分までに終えなければなりません。なお、月曜日が休館日となっています(祝日の場合は翌日)。特に、常設展示室は5月5日こどもの日、6月22日姫路空襲の日、7月3日姫路空襲の日に無料開放されますので、ぜひ訪れてみてください。
観覧料は春季企画展が無料で、常設展示室は一般が250円、小学生・中学生が50円となっています。この機会に、戦争の悲惨さと平和の重要性について考え直すきっかけになることを願っています。春季企画展は私たちに戦争の記憶を伝え、未来へのメッセージを発信する重要な場となっています。