東洋製罐グループと品川区が進める紙コップリサイクルプログラム
2025年7月31日より、東洋製罐グループと品川区の官民連携の下、使用済み紙コップのリサイクルに関する実証実験が開始されました。この取り組みは、紙コップの廃棄問題に立ち向かうと同時に、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
実証実験の背景
日本では多くの紙コップが一般廃棄物として焼却処分されていますが、そのリサイクルが進まない現状があります。そこで、東洋製罐グループは品川区と連携し、「CUP to CUP PROJECT」に取り組んでいます。このプロジェクトでは、使用済みの紙コップを再生紙の原料として新しい紙コップに生まれ変わらせることを目指しています。
「みんなで創り育てる環境都市」を目標に掲げる品川区に賛同し、環境施策の一環としてこの実証実験が実施される運びとなりました。
実証実験の内容
実証実験は、2025年7月31日から2026年6月30日まで行われる予定です。主に対象となるのは、東洋製罐グループ本社オフィスと品川区の地域センターで、洗浄・回収された使用済みの紙コップがリサイクルされます。
実証の流れ
1.
洗浄・回収: 使用済みの紙コップは、東洋製罐グループ本社オフィスや品川区内の指定施設・イベントで洗浄・回収されます。
2.
リサイクル: 回収された紙コップは、日本製紙グループの特定の会社を通じて古紙リサイクル会社に送付され、加工されます。
3.
製品化: 使用済み紙コップは、破砕・洗浄後に「ベール」と呼ばれる形で新しい製品の原料となり、最終的にはトイレットペーパーや新しい紙コップとして製造されます。
サステナビリティへの貢献
この取り組みは単なるリサイクルにとどまらず、地球環境への負荷を減らし、持続可能な社会の実現に大きく寄与するものです。今後は紙コップだけでなく、PETボトルキャップなど他の容器についてもリサイクルプログラムを検討する予定です。
SHINAGAWA CITY LABについて
「SHINAGAWA CITY LAB(しながわシティラボ)」は、品川区が企業と連携し、社会課題の解決を目指すオープンイノベーションのプラットフォームです。行政と企業双方のリソースを活かし、地域の課題解決や新たなサービス創出に貢献しています。詳細は
こちらの公式ウェブサイトでご確認ください。
社会的責任を重視し、持続可能な未来に向けた取り組みを進める東洋製罐グループ。この実証実験の成功を通じて、さらなる環境への配慮を示し、他の地域や企業に広がっていくことを期待します。