酪農オンラインセミナー
2026-06-08 08:51:40

ニュージーランドの酪農技術を学ぶ放牧オンラインセミナーの開催レポート

放牧オンラインセミナーの概要


2026年5月29日、ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト主催の放牧オンラインセミナーが開催されました。このイベントはオンラインで行われ、約70名の参加者が集まりました。

参加者には酪農家や関係団体、新規就農希望者、さらには海外での放牧経験者など多岐にわたるメンバーが揃いました。ニュージーランドから参加した専門家、キース・ベタリッジ氏とブルース・ソロルド氏が、放牧技術の普及について深い議論を交わしました。

北海道の実践事例


松岡洋平氏の集約放牧

興部町のリッチフィールドを運営する松岡洋平氏は、フリーストール牛舎を建設したものの、放牧が難しかった経験からこのプロジェクトに参加しました。彼は従来の放牧方式から、16~17の小区画に分けて管理する「集約放牧」を採用。この方法の導入により、牛が放牧草を効率よく食べることが可能となり、配合飼料の必要量を減らすことに成功しました。また、現在は近隣の離農跡地を利用してさらに放牧地を広げる取り組みを行っています。

高原弘雄氏の土地利用型経営

天塩町の高原牧場を経営する高原弘雄氏は、従来の「1頭当たりの乳量」に重きを置く考え方から、「1ヘクタール当たりの収益」に重心を移しました。現在、最大43の牧区を活用した集約放牧を実践。これにより、飼料コストや労働時間が削減され、外部環境に左右されにくい安定した収益構造を築くことができました。高原氏は「放牧は感覚だけではなく、継続的なデータ観察と改善が重要」と強調しました。

フィードバックとディスカッション


セミナー後半では、キース・ベタリッジ氏とブルース・ソロルド氏が放牧技術を普及するために必要な考え方や課題について討論。

キース・ベタリッジ氏のアドバイス

キース氏は成功する放牧のためには「搾乳施設と放牧地の距離」に注意を払うべきだと語りました。また、草地管理の重要性についても触れ、放牧草の利用効率を上げることが経営の改善に直結することを解説しました。さらに、農家同士が知識を共有するコミュニティの必要性を指摘し、「農場の外に出て学ぶ文化」が持続可能な酪農経営には必須であると結論づけました。

ブルース・ソロルド氏の視点

ブルース氏は、経営戦略をきちんと設定した後に観察を行う重要性を強調。「牛を何頭飼うか、土地利用や飼料システムの設計など、全ては戦略に基づいている」と述べました。また、ニュージーランドの酪農は多様な経営形態が存在する中、利益の差は単なるシステムの違いに起因するのではなく、経営・放牧管理のスキルによるものであると説明しました。

北海道庁の支援策


最後に、北海道農政部畜産振興課の柏谷氏が放牧転換や拡大を目指す酪農家への支援策を発表しました。具体的には、経営分析の支援、牧柵や給水設備の補助事業が計画されています。この補助事業は予算200万円、補助率が1/2、上限100万円が提案されています。

まとめ


セミナーの司会を務めたファームエイジの高田健次氏は、参加者に4つの重要なポイントを伝えました:1) 情報を実践に変える意欲 2) データを用いた草地管理 3) 仲間とのディスカッションを通じた学び 4) 行政や業界による支援の重要性。次回のセミナーは秋に北海道興部町で行われる予定で、具体的な日程情報は公式サイトやSNSで発表されます。今後もこのプロジェクトは、持続可能な酪農を実践する人材育成に力を入れていきます。


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会社情報

会社名
ファームエイジ株式会社
住所
北海道石狩郡当別町金沢
電話番号
0133-22-3060

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