減少が続くアンケートモニターの実態とその背景を探る調査結果
近年、アンケートモニターの数が減少している。その背景には、若年層を中心としたアンケートモニターの協力意欲が低下していることが指摘されており、調査を行った株式会社マーケティングアプリケーションズと株式会社プロダクトフォースは、その実態を明らかにすべく共同調査を実施した。
調査概要
- - 実施期間: 2025年10月31日〜2025年11月23日
- - 対象者: 株式会社マーケティングアプリケーションズの保有するアンケートモニター
- - 回答者数: 5,989人(年齢層別に均等に1000人ずつ、15〜19歳から60代まで)
調査によれば、モニター登録者の近年の減少は、アンケートモニターの獲得コストの上昇や、ポイント活動(「ポイ活」とも称される)に対するニーズの変化が影響しているとされる。
スマートフォン利用の実態
調査参加者のうち、約76%がスマートフォンでアンケートに回答しており、特に若年層ではその割合が高く、10代では約92%に及ぶ。これは、今後のアンケート設計においてスマートフォン対応が不可欠であることを示している。
アンケート回答の状況
「寝る前」の時間にアンケート回答をする人が47.2%で最も多く、次いで「夕食後」が39.9%となったことから、モニターは自宅でリラックスしている時間を利用してアンケートに答えていると考えられる。一方で、アンケートが配信された時点で回答するモニターは約24%に留まり、多くは自身のライフスタイルに合わせたタイミングで回答していることが分かる。
プロフィールの正確性
約98%のモニターが正確なプロフィール情報を登録しているとされ、非常に高い正確性を誇っていることが調査で示された。しかし、正確な情報を登録することに対する不安も存在し、37%の人が「正しい情報を登録することが怖い」と感じているという。
不正確な回答の要因
ほとんどのモニターは「おおよそ正確な回答をしている」と答えたが、理由として「類似設問が続き混乱する」「操作が分かりづらい」「設問文が長すぎる」などが挙げられた。これは、回答しやすい設計が求められることを示唆している。
ポイ活とその重要性
ポイ活を目的にアンケートモニターを続ける理由として、「たくさんポイントが貯められる」が44.7%で最多、次いで「少額からポイント交換ができる」や「交換先が多い」が続いている。特に若年層はポイントの獲得効率を重視する傾向があり、これはモニターの獲得において謝礼額見直しが重要であることを示している。
アンケートモニターの維持に向けた提言
調査の結果、アンケートモニターは不安や回答画面の複雑さから不正確な情報を提供する傾向にあることが明らかになった。このため、調査主体はユーザー体験を向上させる取り組みが求められる。具体的には、設問の明確化や回答方法の簡素化が挙げられる。
また、アンケートモニターを維持するためには安心感を提供し、利便性を向上させることが重要であり、調査実施主体やメディア企業が協力して取り組む必要がある。ユーザーに高い価値を提供するため、アンケートモニターを対象にした研究と改善が求められている。
この調査結果は、今後のマーケティングリサーチのあり方を変えるかもしれない。今後はより多くのデータを取ることができる環境づくりが求められることになるだろう。