駒澤大学と能美防災が連携!アプリを活用した防災学習イベント開催
駒澤大学が開催した防災イベント「駒大防災ハロウィン」において、能美防災株式会社が開発中のアプリ「NHOPS」を活用した防災学習プログラムが実施されました。このプログラムは、学生や教職員がキャンパス内で被災した場合の防災行動や防災知識を実践的に学ぶことを目的としています。
「駒大ぼうさい巡り」と名付けられたこの学習プログラムでは、参加者はアプリ「NHOPS」を使って、キャンパス内を巡りながら防災に関するクイズやミッションに挑戦しました。クイズやミッションは、震災、火災、救命、防災学習の4つのコースに分かれており、各コースは約10~15分でクリアできる内容となっています。
NHOPS:避難所運営の課題解決を目指すアプリ
「NHOPS」は、避難所における課題解決を目指して開発中のアプリです。能美防災株式会社は、100以上の自治体や関連団体に対して、避難所に関するインタビューを実施し、現場で作業を行う職員や地域住民の課題を調査してきました。
その結果、多くの自治体が地震や風水害などへの備えとして、避難所の開設・運営に関するマニュアルを作成し、訓練を行っているものの、実際の災害時には、防災知識が豊富な職員は災害対策本部に入るため、現場作業に当たる職員や地域住民は不安を抱えていることがわかりました。
「NHOPS」は、災害時に現場で作業を行う人たちが、マニュアルよりも簡単に必要な行動を取れることを目指しています。
イベントを通して得られた成果
「駒大ぼうさい巡り」では、参加者から高い評価を得ることができました。アンケート結果によると、75%の参加者が「NHOPSがあれば避難所でも作業ができる」と回答しました。これは、事前レクチャーなしでアプリを操作してもらったにもかかわらず、操作方法がわかりやすく、災害時でも使用できると感じてもらえたことを示しています。
今後の展開
能美防災株式会社は、現在、「NHOPS」の実証実験先を募集しています。自治体だけでなく、企業や学校など、防災訓練を行うあらゆる団体からの参加を歓迎しています。
「NHOPS」は、避難所の開設訓練だけでなく、発災時の行動支援や防災学習ツールとしても活用できます。訓練参加者の自立を促したい自治体や、避難所に関する訓練がマンネリ化しており、気軽に楽しく防災を学べるツールを探している方、訓練参加者を増やしたいと考えている方などは、ぜひ実証実験にご参加ください。