空き家を民泊施設に!十和田市の取り組み
青森県十和田市の有名観光地、
奥入瀬渓流の入口に位置する
奥入瀬渓流温泉が、空き家を活用した新たな民泊ビジネスに挑戦しています。観光名所が山々の美しい自然に囲まれる中、訪れる観光客は年間200万人以上。しかし、その一方で、温泉街の景観は寂しく、少子高齢化の影響で廃業した店舗や宿泊施設が目立っているのが現状です。このプロジェクトは、地域の文化と人を後世に伝えるための重要なステップです。
奥入瀬渓流温泉の魅力と現状
「奥入瀬渓流温泉」は、豊かな自然を楽しむために観光客が訪れるスポットですが、街中は空き家だらけで閑散としています。地元の飲食や宿泊施設が不足しているため、観光客は「もう来たくない」と思うのではないかと懸念されており、観光の消費額も低迷しています。中には「せっかく来たのにお金を使う場所がない」なんて声も。観光産業は地域にとって貴重な収入源であるため、この状況から脱却することが急務です。
クラウドファンディングによる支援
そこで、
奥入瀬屋の代表・金子周平氏は、空き家を民泊施設として再生させるために、クラウドファンディングを企画しました。プロジェクトは11月15日から12月31日まで行われ、目標金額は300万円。修繕にかかる費用は多額になりますが、支援者には宿泊券や地元の特産品、観光案内を用意しています。
地域との連携と未来へのビジョン
金子氏は観光協会での経験を活かし、地域の活性化を推進しています。空き家の修繕を通じて、観光客に「また来たい」と思わせる温泉街へと再生することが目標です。また、地域の人々と連携し、過去の祭りを復活させたり、新たな食文化を提供する場を創出したりと多岐にわたる取り組みを行っています。
住民との絆と文化の継承
「失われた文化を取り戻し、未来へ繋げていきたい」と語る金子氏。自らDIYで空き家を修繕し、民泊をオープンする決断をした背景には、地域に対する深い愛情があります。地域の人々との交流を通じて温泉街を賑やかにし、その魅力を広めることが資金調達を通じて実現できることを信じています。
まとめ:私たちができること
このプロジェクトは単なる民泊施設の再生だけに留まらず、地域の未来づくりへの第一歩でもあります。空き家を少しでも残していくことで、未来に住みたいと思う人々を受け入れる準備を整えることが重要です。温泉街に足を運ぶ観光客には、ぜひ支援の輪に加わっていただきたいと思います。未来のために、今、行動を起こすことが求められます。