心身に良い香りの新証拠
2025-10-28 11:14:26

三生医薬が発表した新エビデンス、心身に良い香りの可能性

β-カリオフィレンが切り拓く香りの未来



私たちの日常には香りが溢れています。コーヒーの香りに心を和ませたり、森林の香気に癒やされたりする一方で、排気ガスやタバコの煙といった不快感を伴う香りも存在します。それならば、心や体に良い影響を与える香りはないのだろうか。この疑問が、三生医薬と近畿大学の共同研究の原点となっています。

近年の学術研究では、「機能性香料」や「機能性フレグランス」といった新たな概念が提唱されるようになっていますが、多くは理論や基礎研究に留まっています。しかし、三生医薬は香りの持つ力を科学的に検証し、実際に心身へ健康効果をもたらす香りを実用化することを目指しています。

健康課題へのアプローチ


現代社会では高齢化に伴う動脈硬化や血管疾患、ストレスによる不安や緊張、気温や気圧の変動による冷えや気象病など、さまざまな健康問題が深刻化しています。そこで、天然香気成分であるβ-カリオフィレン(BCP)に注目が集まっています。黒コショウやバジル、クローブに含まれるBCPは、ウッディーでスパイシーな香りが特徴で、ただの芳香剤や香り付けではなく、香りそのものが心と身体の健康を称支える可能性を秘めた成分です。

大阪万博での発表


2025年9月20日に開催されたEXPO2025大阪・関西万博では、BCPに関する共同研究の成果を披露する「未来のかおり」体験ブースが設置されました。この展示は一日限りでしたが、数千人が訪れ、その中で1,000名以上が「香るカプセル」を体験しました。多くの来場者が「身体に良い香りがあるなんて考えたこともなかった」といった感想を寄せ、その結果BCPの認知度は広がりました。また、この展示から市場性についての手応えも感じることができました。

食品開発展での研究発表


続く2025年10月15日から17日にかけて東京ビッグサイトで開催された「食品開発展2025」では、三生医薬が独自に実施したヒト試験による新たな成果が発表されました。この試験では、4週間にわたりBCPを配合したカプセルを摂取し、気象変化に伴う頭痛や倦怠感を指標「METEO-Qスコア」で評価しました。その結果、4週目に有意な改善が確認されました。特に日本では気象病が成人の約半数に自覚され、慢性的な頭痛や倦怠感を抱える人が1,000万人以上いるという深刻な社会問題であり、これに対する新たな希望となる可能性を示しました。

今後の展開


BCPは「香る」ことでリラックス効果や血管サポートをもたらすのみならず、「摂る」ことで健康維持にも寄与する特性を持っています。この特性を活用したサプリメントや健康食品、アロマ関連商品、入浴剤など幅広く応用が期待されます。

さらに、三生医薬は「レトロネーザル香」を用いることで香りを食べながら活用する革新的な製品開発も進めています。これにより、「香って効く」という新しいカテゴリーの創出を加速し、健康食品市場に新たな価値を提供していく方針です。

事業責任者の言葉


三生医薬の研究開発本部長である又平芳春氏は、BCPは安心・安全な天然素材であり、CBDの代替素材としても注目されていると語ります。また、血管サポートやリラックス、冷え対策、天気痛改善といった機能は現代の消費者ニーズに直結していると強調し、新たな成長と革新を目指す姿勢を示しています。

お問い合わせ


関心を持たれた方や本研究成果を活用した製品開発に興味のある方は、三生医薬広報・アウトリーチ担当の藤作までお気軽にお問い合わせください。

【EMAIL】 [email protected]


この新たな研究成果は香りの実用化に向けた一歩であり、私たちの現代生活において新しい価値を提案します。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
三生医薬株式会社
住所
静岡県富士市厚原1468
電話番号
0545-73-0611

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。