株式会社メンバーズと山形大学、共同研究のスタート
株式会社メンバーズが、山形大学と新たな共同研究を提携しました。この研究の目的は、「新規事業の実装と成功確率を高めること」で、特に体験型プロトタイピング を活用した事業創出と人材育成、組織改革に焦点を当てています。
1. 共同研究の概要
このプロジェクトは、株式会社メンバーズのnu.Designカンパニーと、山形大学の社会共創デジタル学環にある共創プロトタイピングラボが共同で進めます。両者は、それぞれの専門分野を融合させ、新しいビジネスモデルの実装を加速させることを目指しています。
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学術知×ビジネス実装力の融合
山形大学の持つ体験型プロトタイピングの知識と、nu.Designの実務経験を組み合わせ、成功確率を高める実践的な事業創出モデルを開発します。
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人材育成と組織システムの変革
従来の枠組みに縛られない新たな事業創出プロセスを確立し、次世代リーダーを育成するためのプロセスを研究します。
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学術的評価の実現
得られた知見を通じて、企業における新規事業開発手法の社会実装を進め、広く社会に還元します。
2. 背景と課題
現代は不確実性が高まり、企業が新たな価値を生み出すためには、アイデアを素早く形にして検証するプロトタイピングの手法が不可欠です。しかし、日本の多くの企業では、既存の組織構造がその障壁となっており、ベストなアイデアも実装できないという課題があります。この共同研究では、こうした課題を解決するため、両者が持つ強みを組み合わせることで新たなアプローチを模索します。
3. 研究テーマとアプローチ
共同研究は2026年度に向けて、以下の3つのテーマで進められます。
1.
事業創出メソッドの開発
山形大学のプロトタイピング手法とnu.Designのビジネス設計思考を融合させ、市場での成功を導く事業創出メソッドを構築します。
2.
イノベーションリーダーの育成
参加者が主体的にビジョンを実現するためのプロセスを構築。現実に体験することでリーダーシップを養成します。
3.
組織変革のモデル
挑戦を支えるカルチャーを根付かせ、アイデアが潰れない環境を整えるため、新しい組織文化の変革モデルを模索します。
4. プロジェクトのプロセス
このプロジェクトでは、nu.Designの社員と山形大学の学生が共にチームを組み、アイデアの構想からプロトタイプによる検証まで一貫して実施します。具体的には、メンバーズの戦略に合った公共や製造領域に焦点を当てたアイデアに取り組むことが予定されています。
5. 今後の展望
この共同研究から得られる知見は、学術的視点での評価がなされ、論文化される予定です。また、得られた成果は、実際の企業の新規事業開発や組織改革に活用され、新たなビジネスの支援手法として社会に貢献していく考えです。
6. 研究者のコメント
この共同研究をリードするメンバーズのnu.Designカンパニー社長・杉浦英明氏は、「日本の企業においては構想が実行に移せないケースが多い。私たちはその実践知を学術と接続し、成果に変える再現性のあるモデルを提供することで、企業のサポートをしていく」と語っています。さらに、山形大学の三冨敬太准教授は、体験型プロトタイピングの重要性を強調し、「試行錯誤を通じて、実際に自分ごととして追求する力が求められます」と述べています。
この共同研究は企業の新たなビジネス創出に向けて、確実に一歩を踏み出すものと言えるでしょう。