横須賀市で行われた土砂災害機動部隊の合同訓練の様子

横須賀市での土砂災害機動部隊合同訓練

はじめに

横須賀市では、地域の安全を守るために、全国でも稀な土砂災害機動部隊を二つ配備しています。それぞれ、「消防局土砂災害機動部隊」（通称：消防局LTF）と「消防団土砂災害機動部隊」（通称：消防団LTF）として、日本の災害対応力を強化する役割を担っています。令和5年と令和6年にそれぞれ発足した両部隊は、これまでに数多くの訓練を重ねてきました。

訓練の目的と重要性

昨今、自然災害の頻発が懸念されています。その中でも、土砂災害は特に多くの人命を脅かす要因となります。横須賀市では、土砂災害機動部隊が事前に準備を整え、市民の命や生活を守るための迅速な対応を可能にすることが求められています。今回の合同訓練は、その成果を確認し、部隊間の連携を強化する貴重な機会となりました。

訓練の概要

訓練は令和7年9月23日（火曜日）に実施され、公開もされていました。午前10時から11時の1時間にわたり、横須賀市消防総合訓練センターにて行われました。地域の安全を守るために、市長や特別顧問、市議会議長、副議長、環境教育常任委員会の市議会議員など、多くの視察者が訓練の様子を見守りました。

想定される状況

訓練では、一般住宅が土砂崩れに巻き込まれ、その下に要救助者が生き埋めになっているとの想定で実施されました。実際の災害現場に近い状況を想定したこの訓練は、非常に重要なものです。

活動内容

訓練の第1段階として、ドローンを活用した情報収集が行われました。これにより、現場の状況把握が迅速かつ正確に行われます。次に、消防団LTFが道路啓開活動を行い、救助活動を行うための経路を確保します。最後に、消防局LTFと南消防署中隊が連携し、実際に救助活動を行います。

この一連の流れが、実際の災害現場においても確実に機能することが求められます。訓練を通じて、双方の部隊はスムーズな連携を復習し、より緊密な協力体制を構築することができました。

結論

今回の合同訓練は、横須賀市の両土砂災害機動部隊がその実力を発揮し、市民の安全を確保するための重要なステップとなりました。今後も地域の防災力の強化に向けた取り組みが期待されます。市民一人ひとりが安全で安心な生活を送るために、こうした訓練は不可欠です。横須賀市は、引き続き災害に強い地域づくりを進めていくことでしょう。