多賀城市の高齢者向けデジタル乗車証『のるもんパス』
多賀城市が新たな社会参加を促進するために進める「のるもんパス」プログラムの一環として、みやぎ県民公式アプリ『ポケットサイン』で高齢者向けのデジタル乗車証の提供が始まりました。これは、2026年4月1日からスタートする新しい運用を受けての取り組みです。
高齢者と障害者を対象にした新しい施策
「のるもんパス」は、多賀城市内に在住する65歳以上の高齢者や障害者を対象とした施策です。この取り組みの目的は、社会参加の機会を増やし、外出しやすくすることで、地域の活性化を図ることです。障害者手帳を持つ方に加え、移動支援のための介護者も対象とされています。
この新しい乗車証にはデジタル版とカード版の2種類があり、デジタル版を利用する場合は、スマートフォンに『ポケットサイン』アプリを登録し、専用の二次元バーコードを利用してバスに乗車します。初回の登録にはマイナンバーカードや暗証番号が必要です。
効率的な運用が可能に
カード版は市役所での申請が必要で、500円の実費がかかりますが、障害者手帳を持っている場合は、手続きが簡略化されています。また、バスの乗務員が運行時にルートを選択するだけで運用が容易になるような新システムも導入され、利用者の読み取りもスムーズに行えるようになっています。これにより、物理的なパスの利用者数を手作業で管理する必要がなくなり、集計作業も効率化されます。
県公式アプリの活用
今回の取り組みは、県の公式アプリである『ポケットサイン』を通じて、各市町村が独自の施策を展開する新しい形でもあります。これにより、多賀城市は独自のアプリを開発せずとも、高齢者向けの施策を手軽に提供できます。現在、『ポケットサイン』の登録者数は100万人を越え、多賀城市の交通施策を支える基盤となっています。
デジタル化のメリット
デジタル乗車証が導入されることにより、自治体はより簡便な手段で対象者確認ができ、利用実績の把握も容易になります。また、オンライン申請の導入により、窓口業務を減らし、行政手続きが一層スムーズに行えるようになります。市民にとっても、スマートフォンを活用した申請が可能となり、公共交通の利用がより手軽になります。
他自治体への展開と今後の展望
このユニークな取り組みは、他の自治体でも応用可能なモデルとなることが期待されています。公共交通や福祉施策など、さまざまな行政サービスに適用できる可能性を秘めています。また、住民の利便性を損なうことなく新しい施策を導入できる点も、多くの自治体にとって参考になるでしょう。
この『ポケットサインミニアプリ』を通じて、多賀城市は公共交通の利便性とデジタル行政の推進を同時に図っています。利用者にとっては手続きを簡素化し、移動の際の負担軽減を実現する革新的な取り組みとなるでしょう。また、地域の交通利用促進や持続可能な交通体系の構築にも寄与することが期待されています。これからも多賀城市が、この運用を通じてどのように地域社会を支えていくのか、注目です。