下関から誕生した新しい調味料「潮醤」
株式会社REDDが共同研究を通じて開発した新しい発酵調味料「潮醤(うしおしょう)」が、2024年12月13日からクラウドファンディングサービス「Makuake」で先行販売されます。これは、山口県産の魚と高品質の麹を使用した調味料で、地元の特産品を再評価し、食卓を彩る新たな選択肢としての位置付けが期待されています。
潮醤の誕生背景
潮醤の開発には、東京大学や九州大学、山口県の研究機関が5年にわたり関与しました。これにより、従来の魚醤の臭みを解消し、豊かな香りと繊細な旨みを実現した製法が確立されました。製造を手掛けるのは、60年の実績を持つ下関の株式会社畑水産。ミシュラン獲得店への供給や、皇室への献上も行う同社が、選び抜いた「真ふぐ」と「連子鯛」を使用しているため、その品質は折り紙付きです。
潮醤は、細長い瓶に入っており、従来の醤油瓶とは異なり、数滴単位で計量できる特別な形状が特徴です。このデザインは、シンプルかつ洗練された印象を与え、食卓での存在感も演出します。また、手に馴染むサイズ感も嬉しいポイントです。
美味しさの秘訣
潮醤は魚の旨みを最大限に引き出すことに成功しています。上品で淡白な味わいの魚介をベースに、醤油麹と米麹を組み合わせることで、『三味一体』の深い味わいを実現しています。この調味料には、グルタミン酸、コハク酸、アスパラギン酸など、複数の旨み成分が含まれ、まさに重奏的な味わいが感じられます。
クラウドファンディングによる販売
潮醤のクラウドファンディングは、2024年12月13日から2025年1月24日までの期間で行われます。目標金額は300,000円で、潮醤の魅力を広める機会として、ぜひ多くの方に支援していただきたいところ。
この商品は、2025年から法人向けの卸売展開も予定されており、将来的には一般販売も視野に入れています。
まとめ
潮醤は、下関の食文化を支えてきた「河久」の技術を受け継ぎ、地域の特産を生かした新たな調味料として誕生しました。この製品は、食卓をより豊かにするだけでなく、下関から広がる発酵食文化の一環として、全国にその名を広めていくことでしょう。2024年のクラウドファンディングから、その旅が始まります。