デジタル・サステナビリティに配慮したWebデザインの新たな挑戦
株式会社日建設計総合研究所(代表取締役 石川貴之)は、株式会社ロフトワークとの共同で、サステナブルな視点を重視したWebサイト『SUSTAINABILITY』を発表しました。このサイトは、軽量かつ意匠性に優れた設計を目指しています。
近年注目されているSDGsやパリ協定より、インターネット利用に伴う電力消費やCO₂排出の問題が顕在化しています。その流れの中で、2019年には「Sustainable Web Manifesto」が発表され、続いて2023年にはW3Cが「Web Sustainability Guidelines」を策定しました。これらはWebの持続可能性を高めるための重要な動きとされています。
日建設計は、こうした時代の流れを取り入れ、サステナブルWebサイトの理念と方法論を反映した『SUSTAINABILITY』を構築しました。このサイトでは、グリーンホスティングや環境負荷の可視化に加え、静的サイトジェネレーターやヘッドレスCMSといった先進技術を活用して、高速かつ軽量なWeb体験の提供を実現しています。
デザイン面でも、ブランドの世界観を保つためにWebフォントを本体サイトと統一しています。また、画像やJavaScriptファイルの圧縮率を向上させ、英語フォントのセルフホスティング、JavaScriptライブラリの遅延読み込みなど、多面的な最適化を行っています。
さらに、環境負荷を視覚的に示すために「Website Carbon Calculator」を導入し、サイトの1ページビューあたりのCO₂排出量を計測しています。この結果、同サイトは世界平均値の0.36gを下回る0.26gを達成しました。これは、環境に配慮された優れたサイトとしての証拠です。
今後も日建設計は、当サイトを通じて自社のサステナブルな取り組みを積極的に紹介していく方針です。デジタル技術の進化が環境問題に与える影響を考えつつ、持続可能な未来を見据えた取り組みを続けていくことが求められています。
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