渋谷・神宮前に誕生した新たなる食の文化、令和食品館とは何か
2021年9月、東京都渋谷区神宮前にオープンした『令和食品館』は、空きビルの有効活用と飲食ビジネスを融合させた新たなセレクトショップです。文化の発信地として知られる原宿の一角に位置し、懐かしさを感じさせながらも、斬新な飲食スタイルを提案しています。
文化の発信拠点としての役割
原宿はかつて多くの文化を発信してきた場所でしたが、新型コロナウイルスの影響でその流れが停滞していました。『令和食品館』は、この文化を再生するとともに、古き良きものを守りながらも革新的な飲食業の形を打ち出しています。
多彩な飲食ブランドが集結
このセレクトショップでは、7つの異なる飲食ブランドと提携し、合計5種類のフードメニューと6種以上のドリンクを提供しています。東京各所で人気を集めた味を、原宿の地で一度に楽しむことができるのが魅力です。例えば、担担担やいっちーカレー、星野鶏ハム店など、厳選されたブランドが独自のメニューを展開し、訪れる人々の味覚を楽しませています。
ブランドの発展の場として
コロナ禍で多くの飲食店が厳しい状況に置かれる中で、『令和食品館』は店舗を持たないブランドにも新たな可能性を提供しています。ここでは、固定店舗を持たない飲食ブランドがメニューを展開し、さらにはそのブランドの成長機会を持つことができるのです。これにより、かつての定番飲食メニューが新しい環境で発見されるチャンスも広がります。
地域の課題解決を目指して
現在、日本では空き家の数が増加傾向にあり、2021年の調査では849万戸に達しました。この問題はビルの空洞化を招き、地域の価値を下げる原因にもなっています。『令和食品館』は、こうした経済的な課題を解決するために、好立地で低賃料、かつ自由にカスタマイズ可能なスペースを提供することで、クリエイターや企業に利用されることを目指しています。
明日へ続く場所へ
『令和食品館』が入る『Section L Pop-up House』は、ホスピタリティとコミュニティの交差点であり、今後の社会を担う世代の新たな価値観を実現する場へ成長を遂げることを目的としています。プレオープンが行われた2021年9月にはメディアやインフルエンサーが集い、その後は一般開放が始まります。ブランドとのコラボイベントやポップアップを通じて、常に新たな体験を提供し続けるでしょう。
株式会社moodの展望
『令和食品館』を立ち上げた株式会社moodは、2021年8月に設立され、「人々が前に進む機会を作り出すこと」をミッションとしています。今回のプロジェクトを通じて、地域の活性化や飲食文化の発展に寄与し、今後も新しいムーブメントを生み出していく姿勢を示しています。こちらの場所から、新たな人々や文化の循環が生まれることを期待されています。
施設情報
- - 住所: 東京都渋谷区神宮前4-27-2 Section L Pop-up House 1F
- - 公式HP: 令和食品館公式サイト
- - 営業時間: 12:30-20:00(Section L Pop-up Houseは12:30-23:00)
- - 定休日: 月曜日
このように、令和食品館は単なる食のセレクトショップを超えて、文化の発信地としての役割を果たし、地域活性化に貢献しています。多様な飲食ブランドが集結することで、訪れる人々に新たな体験を提供し、未来の文化を築く重要な拠点となっていくでしょう。