新職員室「センセイオフィス」が誕生
島根県の津和野高校が、職員室の近代化を目指し新たに完成させた「センセイオフィス」は、教職員が快適に働ける空間を提供します。この空間は、仕事の質やコミュニケーション能力の向上、さらには生徒との接点を深めることを意図しています。
目指す姿
環境改善のために「センセイオフィス」が設定した目標は4つです。まずは、作業環境を整え、集中力を高めること。次に、コミュニケーションの質を向上させ、生徒との円滑な対話を実現すること。さらに、健康や精神面への配慮も欠かせません。
進化のポイント
「センセイオフィス」の特徴は、プライバシーとコミュニケーションの両方を考慮した設計です。特殊なシステム家具を用いて、教員と生徒それぞれのエリアを緩やかに区切ることで、双方が快適に過ごせる空間が確保されています。
1. エリアの分け方
職員室内は、明確に教員エリアと生徒エリアが分かれています。この構成により、教員は業務に専念しつつ、生徒は気軽に相談や対話ができるよう工夫されています。
2. 多様な働き方をサポート
「センセイオフィス」には、主に3つのスペースがあります。
- - ワークスペース: 個人業務に集中できるエリア。この場所ではしっかりとデスクワークを行えます。
- - コラボスペース: 会議や教員同士の相談が行える場所で、最新のモニターを設置し、資料をプロジェクションすることも可能です。
- - フォーカススペース: 各種対話や打ち合わせ、リラックスできるスペースを兼ね備えています。
3. IT環境の進化
設備も最新のものが導入され、過去の職員室では難しかったIT作業の効率化が図られています。特にパソコン作業を行うための広いデスクや、打ち合わせに使えるモニターは、業務の効率を大いに助けてくれるでしょう。
学校の取り組み
津和野高校は、生徒からの要望に応える形で職員室を改装。生徒が来やすい環境作りを目指しました。家具の配置や、資料を持ち寄るためのカウンターやベンチを設置しました。今後はこのように、自然に先生との会話が生まれる環境が整えられ、生徒との良好な関係づくりを図ります。
ヴィトラとのコラボレーション
「センセイオフィス」を設計したのは、スイスの著名な家具メーカー「ヴィトラ」です。1950年に創業し、質の高いデザインを提供する同社の技術と構想が、この新しい職員室に色濃く反映されています。
学校概要
津和野高校は、島根県鹿足郡津和野町に位置し、3学年で182名の生徒が在籍しています。生徒の学びやすい環境を提供するための取り組みは、今後も続けられるでしょう。生徒全員が安心して相談できる職員室というビジョンは、さらに高まっています。それも「センセイオフィス」があればこそです。今後の進化に注目が集まります。