越境ラボプロジェクト
2021-03-19 15:00:06
隔てを超えた学びを促進する「越境ラボ」プロジェクトの始動
隠岐島前教育魅力化プロジェクトがもたらす変革
隠岐諸島の隠岐島前地域において、新たな教育の形を追求する「隠岐島前教育魅力化プロジェクト」が発表されました。このプロジェクトは、日本国内で初めて「越境ラボ」プログラムを導入し、多様な価値観を持った若者を育てることを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、教育と地域社会を結びつけ、グローカルな視点を持った人材を育てることに特化しています。参加する学生たちは、世界的な視野を持ちながら、地元の文化や社会との密接な関係を築きながら学んでいくことが求められます。この環境において、小規模なクラスサイズがもたらす個別指導の利点も最大限に活かされています。
近年、隠岐島前高校は「島留学」制度を整え、全国から学生を受け入れています。この取組みを通じて、地域の教育を活性化させ、地元経済の向上にも寄与してきました。実際、2008年度には89人だった生徒数が、2016年度には倍増し、地域の人口の減少に歯止めをかけています。
「越境ラボ」プロジェクトの具体的な内容
「越境ラボ」は、ソーシャル経済メディアの「NewsPicks」が提供するプラットフォームを元に展開されます。NewsPicks for Educationとの協力により、最新のニュースを通じて学生たちが社会とつながり、新たな学びへと導いていく仕組みが整備されています。このプロジェクトでは、地域の公立高校に加え、全国の離島や中山間地域に所在する計7つの高校が参加し、互いに学びあい、協力し合う新たな公教育の形を模索していきます。
プロジェクトの目的として、「地域×教育の可能性の探求」と「社会との連携による越境学習の可能性の探求」が掲げられています。これにより、地域の資源を最大限に活用し、教育と社会が一体化した学びのスタイルを確立していくことが期待されています。
学びの場としての「越境ラボ」
具体的には、NewsPicks内に特設された専用の非公開スペースが開設され、選ばれた生徒や教師だけが参加できる環境が整えられます。この空間では、参加者同士が情報を共有し合い、互いの意見や考えを交わしながら学ぶことが可能になります。心理的安全が確保されたこの環境で、学生は自らの視点を磨き、社会の一員としての意識を高めていくことが目的です。
結論
「隠岐島前教育魅力化プロジェクト」と「越境ラボ」がもたらす新しい教育の形は、単なる学びの場を超え、地域全体の活性化にも寄与することを目指しています。この取り組みが、多様性に富んだ人材を育成し、地域社会に新たな風を吹き込むことを期待したいところです。今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
一般財団法人島前ふるさと魅力化財団
- 住所
- 島根県隠岐郡海士町福井1339
- 電話番号
-
0851-42-0310