岐阜県飛騨市が内閣総理大臣賞を受賞
岐阜県飛騨市が、令和8年(2026年)に開催された全国広報コンクールで、全ての部門の中から最も優れた作品に与えられる「内閣総理大臣賞」を受賞しました。岐阜県の自治体がこの栄誉を手にするのは、コンクールの歴史の中で初めての快挙です。この受賞は、飛騨市が独自に展開してきた「関係人口」を軸とした広報戦略が全国的に認められた結果であると言えます。
関係人口を生かした広報戦略
「関係人口」とは、地域に住んでいなくても、その地域に愛着を持ち、関わりを持つ人々を指します。飛騨市はこの関係人口の価値を最大限に生かす施策を展開し、市民と地域外からのファンの交流を促進するための「飛騨市ファンクラブ」を設立しました。さらに、2020年には地域課題解決を目指し、ボランティア活動を行う「ヒダスケ!」を立ち上げ、関係人口との協力の機会を増やしました。
このような取り組みの結果、2025年4月には「飛騨発つながりづくりイノベーション」という書籍まで出版されており、広報活動が多様な媒体を通じて展開されるようになっています。特にSNS やメディアを駆使した情報発信は、全国に向けた効果的な広報となっており、その結果、650プログラムが開催され、6,100人を超える人々が参加しました。
受賞の理由
飛騨市の受賞を決定づけたのは、「移住に頼らない」人材育成戦略や、斬新で実効性の高い施策です。具体的には、地域産業や祭りに関わる活動を通じて市民と関係人口の行動変容を促進する仕組みがあります。このような独自の広報モデルは、他の自治体にも模範となるものと評価されています。
また、行動変容を促すための共創の枠組みや持続的な情報発信が、地域全体を巻き込んだ取り組みとして高い評価を受けました。この受賞は、広報戦略が単なる情報伝達ではなく、地域課題を解決するための場として位置づけられていることを示しています。
将来への展望
都竹淳也市長は、この受賞が市民や全国のファンとの「つながり」や「共創」から生まれたものであることを強調しています。「うれしい!楽しい!面白い!」を合言葉に、今後も市民とともに魅力あふれるまちづくりを進めていくとの意気込みを示しています。
飛騨市は、今後もその独自の広報活動を広め、都市の価値を高めていくことでしょう。受賞に至った努力と実績を基に、さらなる発展が期待されます。