地下鉄の空気清浄技術
2018-07-09 10:00:29
マン・ウント・フンメルと慶應大学、革新的な地下鉄空気清浄技術の開発に着手
地下鉄の空気を清浄化する新技術開発
日本の都市において重要な役割を果たす地下鉄ですが、その閉鎖空間での空気質が懸念されています。特に、PM2.5をはじめとする粒子状物質の影響が利用者に与える影響は大きいとされ、実態に関する系統的な調査が行われていない現状は問題視されています。そんな中、マン・ウント・フンメル・ジャパン株式会社と慶應義塾大学が共同で「世界一空気のきれいな地下鉄」を実現するためのプロジェクトを開始しました。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、慶應義塾先端科学技術研究センターに指定された研究プロジェクトとして進められ、第一段階として地下鉄構内でのPM2.5など粒子状物質の挙動を解析します。実地調査は2023年7月中旬に行われる予定で、地下鉄という閉じられた空間での空気の質を向上させる方策を模索しています。
マン・ウント・フンメルが持つフィルトレーション技術と、慶應義塾大学が研究しているブレーキダストの帯電を利用した粒子除去方法を組み合わせた新技術の開発を目指します。これにより、地下鉄内の空気をクリーンに保つことが期待されています。
背景と意義
日本の地下鉄は多くの人々に利用されていますが、空気の質が悪化する原因として、地下鉄車両から発生する粉塵の影響が指摘されています。また、これまで地下鉄の空気質の実態は十分に調査されてこなかったため、具体的な改善策が求められていました。今回のプロジェクトは、こうした課題解決のために立ち上げられたものです。
今後の展開
第二段階として、IoT技術を活用したリアルタイムのPM計測が進められる予定です。さらに、横浜を拠点にするIoT関連企業との連携も視野に入れ、多角的なアプローチでPM除去技術を実証実験として検証していきます。こうした取り組みを通じて、地下鉄の空気品質の向上だけでなく、都市生活全体の向上を目指すものです。
地域と国への貢献
このプロジェクトは、単に地下鉄利用者の健康に寄与するだけでなく、「きれいな空気」という新たなブランド価値を交通機関に付加することも狙っています。これにより、地域の活性化や、日本のブランド力の向上にもつながることが期待されています。
マン・ウント・フンメル社は、フィルトレーション技術を専門にするグローバル企業であり、そのノウハウを生かして地下鉄の空気清浄化に貢献することができるでしょう。今後の進捗が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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マン・ウント・フンメル・ジャパン株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜2-15-10YS新横浜ビル2階
- 電話番号
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045-470-0808