オーガニック認証継続20年目を迎える株式会社ハートの挑戦と未来

株式会社ハートが迎える20年目の挑戦

2025年6月、株式会社ハートが国際オーガニック認証「Global Organic Textile Standard (GOTS)」を継続して20年を迎えることに関するニュースは、多くの人々にとって希望の象徴となるでしょう。高知県に本社を構えるこの企業は、オーガニックテキスタイル製品の提供を通じて、環境保護や人々の健康を守ることに力を注いできました。この節目を迎えるにあたり、ハートが追求し続けてきた「安全・安心」の理念や、これまでの歩みを振り返ってみましょう。

代表の思い

ハートの創業者である山岡弘章氏は、幼少期の喘息の経験がきっかけで、健康に悪影響を及ぼす化学薬品を使わない寝具の開発を開始しました。この背景には、多くの人が夜も眠れないほど苦しんでいる現実があり、彼の両親は「安全・安心」をコンセプトに寝具の製造に取り組むことになりました。

会社設立から約20年、ハートはオーガニック製品の開発に専念し、2005年には世界初の国際オーガニック認証を取得しました。この認証は、製品の「安全・安心」だけでなく、原材料から製造、消費に至るまでの全プロセスを見守るものです。山岡氏は、認証を維持できたのは長年支えてくれる顧客やパートナー、協力者のおかげであると感謝の意を表しています。

認証の重要性

ハートが取得しているGOTSとOCSは、いずれも厳格な基準を設けており、これを遵守することで、安全な製品を保障しています。毎年行う実地検査では、原料から製品に至るまですべての工程がチェックされ、製品内に不純物が混入しないよう徹底されています。これにより、顧客は安心して利用できる製品を手にすることができます。

創業からの歩み

- 1988年：創業。
- 2000年：海外展開を始める。
- 2005年：世界初のGOTS認証を取得。
- 2010年：オーガニック自社工場を設立。
- 2020年：オリジナルブランド「SaFo」を立ち上げ。

これまでの道のりには数々の挑戦がありましたが、全ては「安全・安心」を提供するための努力の賜物です。特に千載一遇のチャンスであった「SaFo」の立ち上げは、ブランドを新たな高みに導くことになりました。自社工場では、環境を考慮した製造プロセスを採用しながら、高品質の製品作りに注力しています。これは、製品が生活する人々にとっても、そしてこの地球にとっても、益となることを目指しているからです。

今後の展望

ハートはただの寝具製造会社ではなく、人々のライフスタイルを豊かにするための提案を続けます。2025年には「インテリアライフスタイル2025」に出展し、オーガニック寝具や新しいサステナブル製品を紹介する予定です。未来に向けて、自身だけではなく、周囲の環境や人々の健康を考えた製品作りをこれからも続けていく意向です。