ペルー観光推進庁最新情報の発表
2023年8月6日、ペルー貿易観光推進庁(PROMPERÚ)は、日本における観光促進活動の一環として、メディアの関係者を招いて観光に関する最新情報をリリースするイベントを開催しました。2023年度から2024年度にかけて、日本からペルーへの観光客は前年比で86%増加しており、観光産業は明るい回復の兆しを見せています。特に、ペルーの美食文化や歴史的な遺産に対する注目が高まっており、これは多くのメディアやインフルエンサーの発信が大きく影響しています。
イベントの主なプレゼンターであるアジア太平洋統括マーケット・エグゼクティブのジェニファー・ピサロ氏は、日本市場のための最新観光戦略や、ペルーの魅力を多岐にわたって紹介しました。その中でも、山形大学の坂井正人教授が紹介したAI活用によるナスカの地上絵の研究は特に注目を集めました。この研究では、ナスカ地域で248点の新たな地上絵が発見され、これまでの地上絵の総数は893点に上ることが報告されました。
南米初のエアポートシティ構想
2025年6月には、新しいホルヘ・チャベス国際空港が正式に稼働を開始します。この空港は、従来の3倍の規模を誇り、年間3,000万人から4,000万人の旅行者を受け入れる能力があると期待されています。この空港は、「エアポートシティ」構想を進めており、パリやアムステルダムのような都市型空港モデルを参考にした多機能な都市空間を目指しています。この場所には、国内外の飲食店や、著名なシェフがプロデュースするレストランが設置され、5つ星ホテルの建設も進行中です。
AIとナスカの地上絵
山形大学とIBMが共同で行っているナスカの地上絵に関する研究は、新たな地上絵の発見によってその重要性がさらに際立っています。これらの地上絵はさまざまなテーマごとに配置されており、古代文明のメディアとしての役割を果たしていた可能性が示唆されています。この新たな視点は、観光資源としてのナスカの地上絵の価値を高めるものであり、観光客に新しい体験を提供することが期待されています。
国際的な評価を得るペルー
2024年から2025年にかけて、ペルーは国際的な観光関連賞で数多くの受賞を果たしました。特に、ワールド・トラベル・アワードでは「世界最高の美食目的地」などのカテゴリーでの受賞が相次いでいます。また、ペルーのクスコは「中南米のベストシティ」に3年連続で選出されており、その美食や文化が評価されています。
サステナブルな観光への取り組み
さらに、ペルーの観光地としてのマチュピチュは、持続可能な観光に向けた取り組みが評価され、「カーボン・ニュートラル世界遺産」に認定されました。世界的に重要な観光地の一つであるマチュピチュがこの認証を持つことは、ペルーの持続可能な観光としての強いコミットメントを示しています。
日本はペルーの戦略的パートナーとして、126年にわたる歴史的なつながりを持っており、PROMPERÚは日本市場においてペルーの魅力をより強調するための取り組みを続けています。
結語
ペルーの観光業は、美食や歴史、AIを活用した研究など多様な要素が絡み合いながら進化を続けています。これにより、ペルーを訪れることでしか得られない独特の体験が提供され、その魅力が一層高まっていることは間違いありません。これからのペルーの観光に期待が高まります。