セコムとコスモエコパワーが風力発電による新たな取り組みを開始
2025年12月10日、セコム株式会社(社長:吉田 保幸)とコスモエネルギーホールディングス株式会社のグループ会社であるコスモエコパワー株式会社(社長:野倉 史章)は、和歌山県に位置する中紀ウィンドファームを活用したバーチャルPPA(Power Purchase Agreement)を締結しました。この取り組みは、警備業界初の風力電源を利用したバーチャルPPAとして注目されています。
バーチャルPPAとは?
バーチャルPPAは、再生可能エネルギー発電所から電力そのものを物理的に供給されるのではなく、その環境価値を調達する契約形態です。これにより、企業は自社の電力使用に対する環境影響を軽減することができます。この方式は、特に都市部での再エネ導入が難しい企業にとって、エコロジカルな選択肢を提供します。
中紀ウィンドファームの魅力
中紀ウィンドファームは、和歌山県の広川町、日高川町、有田川町にまたがる白馬山脈の尾根部に位置し、設備能力は48,300kWです。この発電所は2021年4月に商業運転を開始し、以降、再生可能エネルギーの供給に貢献しています。
コスモエコパワーは「2050年カーボンネットゼロ」の達成に向け、風力発電を中心に再生可能エネルギーの供給を拡大することを目指しています。今回のPPA締結を通じて、コスモエコパワーは追加的な環境価値をセコムに提供し、自社の業務に役立てることを期待しています。
脱炭素社会に向けて
今後、コスモエコパワーは脱炭素を進める企業との連携を強化し、再生可能エネルギーの普及を促進することによって、地域社会の発展にも寄与していく方針です。気候変動対策が重要視される中、バーチャルPPAの導入は企業の持続可能性に対する取り組みを一段と後押しすることでしょう。
セコムとコスモエコパワーのこの新たな試みは、再生可能エネルギーの活用を加速させ、次世代のエネルギー供給の在り方に影響を与えるものとして、多くの注目を集めています。今後の展開に期待が寄せられます。