デジタル病理支援の新たな顔「PidPort」
福岡に本社を構えるメドメイン株式会社が提供するデジタル病理支援AI搭載のクラウドシステム「PidPort」。このシステムは、国内の82の医学部を有する大学のうち半数以上、すなわち41大学に導入されていることが明らかになりました。特に医療教育や研究において、その効果を発揮しており、病理のデジタル化を進める大きな一歩とされています。これにより、学習効果や研究効率が飛躍的に向上しているのです。
PidPortの目的と機能
「PidPort」は、現在の医療機関が抱える人手不足の問題に対処するために開発されました。最近では癌の診断件数が増加の一途を辿っており、病理診断の重要性が高まっています。その中で、メドメインはデジタル病理の導入を進め、医療機関の負担軽減に貢献しています。
このシステムの主な機能には、遠隔地同士による診断支援や、複数の施設が連携して行うカンファレンス、さらには学会や講義での応用などがあります。これにより、医療従事者は効率よく情報を共有し、迅速な意思決定を行うことが可能となります。また、大学や企業においても、研究や精度管理に有用なツールとして活躍しています。
メドメインの使命
メドメインは「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」というビジョンを掲げています。そのための手段として「PidPort」の開発を進めており、デジタル病理領域に特化したAI技術の商業化にも取り組んでいるのです。病理プレパラートをデジタル化し、遠隔診断支援を実現することで、多くの医療機関がその恩恵を受けています。
更に、メドメインの病理AI技術は、転移学習を用いることで急速な開発が可能となりました。これにより、さまざまな臓器においてがんを検出する能力を持つAIが生まれ、専門知識を持たない医療従事者でも高精度な解析結果を得ることができるようになっています。
導入事例と今後の展開
「PidPort」の導入はすでに多くの医療機関で進められていますが、今後もさらなる機能追加や改善が予定されています。医療従事者にとって使いやすいシステムとして進化し続けることを目指し、周辺システムとの連携も強化されているとのことです。これにより、実際の医療現場での活用がますます広がるでしょう。
今後の展開として、メドメインは引き続き医療従事者をサポートするパートナーとして、デジタル病理の普及に努める姿勢を示しています。地域の病院から大学まで、幅広い層の医療従事者が「PidPort」の恩恵を享受できるよう、進化し続けることが期待されます。
このように、メドメインが提供する「PidPort」は、医療のデジタル化を進める重要な一手となっているのです。これからの医療現場での役割に目が離せません。
詳しい導入事例については
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