西粟倉村のICO
2018-06-13 16:00:06
人口約1500人の西粟倉村が日本初の地方創生ICOを実施へ
地方創生ICOに挑む西粟倉村の新たな試み
岡山県の西粟倉村が、日本初となる地方自治体による地方創生ICO(Initial Coin Offering)を実施することが決定しました。このプロジェクトは、人口1500人規模の小さな村が新たな財源を確保し、地域の持続可能な発展を実現するための一歩です。
西粟倉村の概要
西粟倉村は、岡山県の最北東端に位置し約95%が森林で覆われている地域です。「平成の大合併」を経ても独立した道を選び、地域資源を活かす試みを続けています。産業の活性化、特に林業の六次産業化や移住起業支援事業など、地域の特性に合った様々な施策を積極的に推進しています。
ICOの意義と背景
ICOとは、投資家から仮想通貨を集めてトークンを発行し、資金を調達する手法です。西粟倉村ではこの手法を通じて、税収以外の新たな財源の確保を目指しています。このICOによって集めた資金は、地域の事業開発に利用され、持続可能な発展を図る計画です。
日本国内でのICO実施は初めて試みられるため、その成功は他の自治体にも影響を与える可能性があります。地域の魅力を発信し、外部からの投資を呼び込むことで、持続可能な地域経済の創造に繋がるでしょう。
新たな組織の設立
この取り組みの一環として、一般社団法人『西粟倉村トークンエコノミー協会』が設立される準備が進められています。この組織は、地域のビジョンに基づいたホワイトペーパーの作成を行い、ICOの運営や資金調達を進める役割を担います。国の改正資金決済法や自律的な規制の下で運営がなされるため、透明性の確保も期待されています。
トークンエコノミーの構築
西粟倉村が発行するトークンは、「Nishi Awakura Coin(NAC)」と呼ばれ、保有者には村内のプロジェクトに対する投票権が与えられます。これは地域住民をはじめとする投資家が、村の事業に直接関与できる仕組みを整え、地域の発展に役立てるものです。
NACの保有者は、地域の起業家やローカルベンチャーへの投資にも参加可能で、地域資源を生かした新たなビジネスの創出を支援します。これにより、トークンエコノミーが形成され、地域内での経済の循環が期待されています。
取り組みの成果とこれから
西粟倉村のこれまでの取り組みは、地域資源の再価値化と持続可能な開発に向けた道しるべとなっています。かつては人口が減少していた村ですが、移住政策の成果として若い世代の定住が進み、若干ではありますが人口の増加傾向が見られています。2060年には人口目標を1,680人に設定し、引き続き地域の活性化に向けて努力を続ける予定です。
このプロジェクトが成功すれば、将来的には他の自治体が同様の施策を導入するきっかけとなり、地方の経済が多様化、促進されることが期待されます。西粟倉村の挑戦は、地域づくりの新たな指標となり得るでしょう。公式ホームページも開設され、今後の情報が随時発信される予定です。
wp: https://nishiawakura.org/
会社情報
- 会社名
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岡山県西粟倉村
- 住所
- 岡山県英田郡西粟倉村大字影石2番地
- 電話番号
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