容量偽装品に注意!
最近、インターネット上で販売されているHDDやSSDの中には「容量偽装品」と呼ばれる悪質な偽物が増加しています。これらの製品はオンラインマーケットで安価に販売されているため、一見するとお得に見えます。しかし、その実態は多くの恐れを孕んでいます。
容量偽装品とは?
容量偽装品とは、実際のストレージ容量よりも大きな容量を装って販売される偽造製品のことです。例えば、実際には64GBのストレージしかないデバイスが、ファームウェアの改ざんにより10TBや20TBとして認識されるといった事例が存在します。このような製品に騙されると、大切なデータが失われる危険性があります。
実際に、データ復旧センターへ持ち込まれる製品の中にも、容量偽装が確認されたものがあります。分解してみると、内蔵されているのはわずか1枚のmicroSDカードにすぎず、重りが入っているだけの粗悪な作りです。
偽装の見極めと対策
HDDやSSDの容量偽装品を見抜くためには、以下のポイントに注意が必要です。
購入前の確認ポイント
1.
価格のチェック:相場と比べて極端に安価であれば注意が必要です。
2.
販売元の信頼性:無名の販売者が高評価ばかりでは警戒しましょう。
3.
保証・返品規定の確認:明確な保証や返品条件がない場合は避けるべきです。
購入後の確認ポイント
1.
実容量の確認:大容量のデータを書き込み、実際の容量をチェックしましょう。
2.
外観のチェック:製品が極端に軽い、端子が粗いなどの場合は偽装の可能性があります。
3.
書き込みテスト:容量の半分以上にデータを書き込んでエラーが出た場合、偽装品の可能性が高いです。
偽装品によるデータ損失
容量偽装品は見た目や表示上は正常に認識されますが、実際に使用していくうちにデータの破損や消失のトラブルが発生する可能性が高いです。特に、偽装された部分には正しいデータの記録ができないため、大切なファイルが開けなくなる場合があります。
正規品購入の重要性
データを守るためには、信頼できるメーカーや正規販売店からの購入が基本です。安さだけで選ぶのではなく、製品の保証内容や販売実績を重視することが重要です。また、定期的なバックアップの実施も忘れずに。クラウドストレージや外付けHDDなど、異なるストレージにデータを保存することで万が一の偽装品被害に備えることができます。
特にバックアップメディア購入時には、悪質な製品に騙されないように十分注意が必要です。容量偽装被害を防ぎ、安心してデータを守るために、正しい知識を持ちましょう。
まとめ
HDDやSSDに関するトラブルを回避するためにも、容量偽装品の存在に警戒し、適切な判断を行うことが求められます。信頼できる情報源を基に、正しい選択をすることが大切です。データ復旧センターでは、容量偽装品からのデータ復旧事例も多数経験しており、信頼性の高いサービスを提供しています。あなたのデータを守るために、ぜひ覚えておいてください。