岡山における災害支援強化の新たな拠点
近年、日本各地で自然災害が頻発しています。これに対応하기ため、医療支援の体制を強化することが求められています。今回、ジャパンハートが岡山に新たな支援拠点を開設しました。この拠点は、主に近畿・中国・四国地方への災害時の医療支援を目的として設置されました。
これまでジャパンハートは九州の佐賀、中部の富山、関東の東京に拠点を置き、各地域での災害時の医療支援体制を整えてきましたが、岡山には新たにボランティアやスタッフが集まり、スムーズに活動できる環境を提供するための参集拠点を設けました。これにより、全国からの人材が迅速に現場に向かうことが可能になります。
災害用Heart Stockの重要性
新たな拠点の開設に際して、岡山にはこれまで既存の「災害用Heart Stock」の備蓄拠点があり、高齢者や乳幼児など要配慮者への必要物資を無償で提供してきました。今後はこの備蓄をさらに強化するとともに、2022年に締結した独立行政法人国立病院機構岡山医療センターとの連携を深めていく予定です。
実際の支援活動
最近の支援活動としては、令和6年の能登半島地震および奥能登豪雨における医療支援が挙げられます。4月20日までに、輪島市、珠洲市など計8カ所の避難所・診療所に看護師を常駐させ、地域の医療支援を行いました。また、実際に現地に赴いた医師や看護師たちは、避難所を巡回しながら、住民の健康状況の確認や医療支援を提供してきました。
更には、6月からは中長期支援として、仮設住宅に住む人々への「おしゃべり喫茶」というサロン企画を定期的に開催し、地域住民との交流を図ることでも孤立感を軽減させています。
新拠点の役割
岡山からの支援を通じて、地域のニーズに応じた補援活動を行うことが目指されています。ジャパンハートの災害支援・対策セクション責任者、髙橋茉莉子氏は、「岡山からの支援拠点を設けることで、関西や中国地方、さらには南海トラフ大地震に備える準備を整えています」と述べています。災害時の備えとして、新たな拠点がどのように地域を支えていくのか、今後の活動が注目されます。
このように、岡山の新支援拠点は地域の災害医療体制の柱となることが期待されており、さらなる防災・減災の取り組みが進むことでしょう。地域住民の安全を第一に考えた支援活動が展開されることに期待を寄せる声が高まっています。