日本の国菌「麹」を学ぶ価値
日本の伝統的な発酵文化を支える国菌「麹」。その魅力を多くの人々に伝え、自宅で簡単に麹を作るスキルを身につけるための「麹クリエイター講座」が、設立から600期を超える豊かな実績を誇っています。講座を運営するのは、神奈川県鎌倉市に本拠を置く麹Style株式会社と、日本麹クリエイター協会です。
麹とは何か?
麹は米や麦、玄米などの穀物に麹菌を繁殖させることで得られるもので、発酵食品の元となります。この麹を使えば、味噌や醤油、甘酒など、日本の伝統的な調味料が作られ、和食に欠かせない要素となります。今回、講座ではオリジナルの麹箱を使って多様な麹を自宅で簡単に作り出すことができる体験を提供しています。
講座内容と参加者の反応
「麹クリエイター講座」では、独自に開発した麹箱を使い、受講者が自宅で手軽に6種類の麹を作成できる方法を学ぶことができます。また、座学だけでなく、実践を通じた学びを重視し、発酵調味料や麹を使った料理の具体的な活用法についても詳しく教えています。実際参加した多くの人々からは、「麹の魅力に気づけた」「家族の健康にも寄与できそう」という声が多く寄せられています。
602期を迎えた講座の影響
2025年2月13日には、602回目の講座を無事に終え、累計受講者数は1040名を超えました。受講者の中には、講師育成コースに進み、料理教室の講師として活動を始める女性も多く、社会での新たな働き方を創出しています。これにより、女性の社会進出も促進されており、地域の活性化にも寄与しています。
職を超えた学びの場
「麹クリエイター講座」は、ただ単に麹を作る技術を学ぶだけでなく、講師としてのキャリア形成や、共働き世代の食の準備を簡素化するという側面も持っています。忙しい現代において、健康的で美味しい食事を提供するためのパートナーとしての麹の役割は、ますます重要性を増しています。
伝統と未来をつなぐ取り組み
この講座が目指しているのは、単なる食文化の継承ではありません。麹を通じて、参加者が家族やコミュニティに向けた健康的な食事提供の一翼を担い、地球にも優しい循環を実現することを目指しています。代表の鈴木ひろみさんは、「麹菌を通じて地球との繋がりを感じ、未来へとつなげていく」という熱い想いを語っています。
まとめ
麹を自宅で作ることができる「麹クリエイター講座」は、次世代に日本の伝統的な食文化を継承する重要な役割を果たしています。麹が気軽に家庭料理に活用できるようになることで、家族の健康を守るだけでなく、地域や社会全体の豊かさにも貢献できるきっかけになることでしょう。これからも多くの人々が麹の魅力を体験し、次世代へとその価値をつないでいくことが期待されています。