新たなリーダーシップを求める時代
私たちが生きる現代は、ビジネス環境や社会情勢が日々変化する激動の時代です。このような状況の中で、リーダーに求められる資質も大きく変わっています。新刊『ノーノーマル時代を生き抜くリーダーシップの教科書』が、そんな時代に必要なリーダーシップについて解明します。
書籍概要
この書籍は、組織人事コンサルタントとして30年以上のキャリアを持つ著者・山本紳也氏によって執筆されました。彼は、リーダーシップが求められる「ノーノーマル」という新たな時代において、リーダーが持つべき10の資質を具体的な事例とともに解説しています。これからのリーダーシップの在り方を根底から理解するための指南書です。
ノーノーマルとは何か
著者は、「ノーノーマル」という言葉を使い、従来の「ニューノーマル」から一歩進んだ新しい状況を表現しています。これは、過去の成功体験や手法が通用しない状況を指し、リーダーは新しいアプローチが求められるという警告です。
これまでのように、実績や経験が重視される時代は終わりを告げており、今後は「人自身」を重視したリーダーシップが求められることでしょう。信頼を得られるリーダーとは、過去の成功の影に隠れず、自身の特性をしっかり示せる人だと言えます。
10のコンピテンシー
本書では、リーダーが身につけるべき10のコンピテンシーとして以下を挙げています。これらの資質は、組織内外のあらゆる状況に柔軟に対応するために欠かせないものです。
1. 好奇心
2. 多様性の受容
3. 謙虚さ
4. 傾聴
5. 倫理観
6. 公平性
7. 透明性
8. 適応性
9. 俊敏性
10. ビジョナリー
これらのコンピテンシーは、単独ではなく相互に関連し合い、組織を動かすカギとなります。特に、好奇心と多様性の受容は、これからのリーダーが新しいアイデアや人材を受け入れ、変化に順応する上で非常に重要です。
組織を育てるリーダー
著者は、リーダーは単独で計画を立て、方向性を決める存在ではないと述べています。今後の時代では、チーム全体が情報を共有し、議論を重ねて迅速に意思決定を行うことが求められます。信頼関係のもとで多様な価値観を受け入れ、心理的な安全性を確保した職場環境を作り出すことが、リーダーシップの核心です。
リーダーは、現代のビジネス環境においてどのようにチームを育て、成長させていくべきか。これを実践するための具体的な手法を本書は指南し、読者に新しいリーダーシップ像を提供します。
対象読者
『ノーノーマル時代を生き抜くリーダーシップの教科書』は、企業の経営者や管理職、将来リーダーを目指す若手社員、組織変革に取り組む人事担当者など、多くの人に役立つ内容となっています。また、VUCAの時代に適応したリーダーシップを身につけたい方や、多様性を生かす組織を作りたい方にも強く推奨されます。
著者紹介
山本紳也(やまもと・しんや)は、株式会社HRファーブラ代表取締役であり、これまで多くの企業でリーダー開発や人事コンサルティングを行ってきました。彼の経験は、組織の成長に直結する知識と洞察にあふれています。
この新刊を通じて、読者は今まで以上に多様で複雑なビジネス環境に適応するためのリーダーシップの本質を学ぶことができるでしょう。リーダーとして必要な資質を見極め、新しい時代にふさわしい自分を築く機会を提供する一冊です。