Yazawa Venturesが新たに設立した1号ファンドの目的と特徴を解説

Yazawa Ventures 1号ファンドの設立

Yazawa Venturesが新たに設立した1号ファンドについて、その背景と狙いを探ります。近年、COVID-19の影響によって私たちの生活や働き方は大きく変わりました。この厳しい時代において、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）が加速し、個人のライフスタイルの見直しが行われています。Yazawa Venturesは、こうした変化をビジネスのチャンスと捉え、日本の経済を活性化させるためのスタートアップへの投資を通じた取り組みを進めていきます。

経済活性化のためのスタートアップ支援

Yazawa Venturesの目標は、日本のGDP成長率の改善と労働生産性の向上です。それには、個々の経済活動をより良くするためのスタートアップを支援し、メガベンチャーの誕生を目指します。特に注目すべきは、女性の活躍を促進するための取り組みです。世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数」で、日本は121位と低迷しており、政府が掲げる「女性管理職30%目標」の達成は10年先延ばしされています。Yazawa Venturesは、女性起業家の支援を通じて、多様性を持つ企業文化を育み、日本経済をさらに進化させようとしています。

Yazawa Venturesの投資方針

Yazawa Venturesは、働くことに関する課題を解決するスタートアップに特化したシードファンドです。主な投資対象として、企業や組織のDX、業務効率化、個々の多様な活躍を推進するテクノロジーに基づくスタートアップ、またはヘルスケアや教育に関するスタートアップが挙げられます。これにより、あらゆる年齢や性別に関係なく、多様性を重視した社会の実現を目指しています。

投資ステージと支援内容

このファンドはシードステージに特化し、企業価値が2億円以下のスタートアップに対し、1件あたり1000万円から1500万円程度の出資を行います。本ファンドには、日本テクノロジーベンチャーパートナーズの代表、村口和孝氏や、株式会社ウィズグループの代表、奥田浩美氏など、名だたる投資家が参加しており、ファンド総額は7億円以上を目指しています。

代表取締役矢澤麻里子の経歴

Yazawa Venturesの代表取締役である矢澤麻里子氏は、ニューヨーク州立大学を卒業後、BI・ERPソフトウェア企業でコンサルタントやエンジニアとしてのキャリアを積みました。その後、サムライインキュベートでスタートアップへの出資やバリューアップに取り組み、Plug and Playの日本支社の設立やCOOも務めました。出産後、2020年に自らの会社としてYazawa Venturesを設立しました。