EC食品定期宅配サービス「Oisix」広告収益化の新たな道
株式会社マイクロアド(東京都渋谷区、代表取締役社長 渡辺健太郎)は、新たにリテールメディアの総合マネタイズ支援サービス「URMS(アームス)」の提供を開始した。今回、食品定期宅配サービス「Oisix」を運営するオイシックス・ラ・大地株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 髙島宏平)と提携し、「Oisix」にURMSを提供する運びとなった。この連携によって、「Oisix」の広告事業の収益化を支援し、EC市場における競争力を高める狙いがある。
リテールメディアとは何か
リテールメディアは、小売業者やEC事業者が自身の店舗やサイトを広告媒体として利用し、さまざまな広告配信を行う方法だ。特に、顧客の購買データや行動データ(1stPartyData)を活用し、企業に対する広告配信を行うことで、新たな収益来源を創出することを目指す。例えば、リテールメディア広告市場は今後急成長すると見込まれ、2027年には約9,332億円に拡大するという予測もされている。
URMSの強み
URMSは、会員基盤を活かして小売業やECサイトを広告媒体化するための支援を提供する。また、1stPartyDataをさまざまな広告チャネルで活用し、収益基盤を強化することも可能だ。具体的には、次のような特徴がある:
- - オンサイト広告配信:自社サイト内での広告配信をサポートし、ユーザーのデータに合った適切な商品広告を表示。
- - オフサイト広告配信:企業が持つデータを利用し、自社外のメディアでも広告を配信することで新たな収益源を確保。
- - 広告主とのマッチング支援:株式会社マイクロアドが持つ700社以上の広告代理店とのネットワークを活かし、最適な広告主の獲得を支援する。
「Oisix」と「URMS」の連携
オイシックスは、有機野菜や添加物を使用しない加工食品などの安心安全を重視した食品宅配サービスを展開している。URMSが提供を開始されたことにより、「Oisix」における広告収益の最大化を目指す取り組みを始める。
オイシックスの担当者は、広告営業や広告枠展開において課題があったものの、今回の「URMS」の導入でその解決に期待を寄せているとコメントしている。これは、効率の良い広告運用を目指す両社の協力によって、より良い結果を生むことが予想される。
今後の展望
株式会社マイクロアドは、URMSの機能をさらに拡張し、多くのリテールメディア運営企業に対する広告収益基盤の構築に貢献することを目指している。この新たな取り組みにより、EC食品市場の成長をさらに加速させることが期待される。
今回の提携を契機に、マイクロアドとオイシックスが共に成長し、広告収益の最大化を実現することが注目されている。それによって両社は、相互に利益を得ることはもちろん、消費者にとっても価値あるサービスを提供し続けることが求められている。