アビームコンサルティングとヘラルボニーによる新たなアートの取り組み
アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)と株式会社ヘラルボニーの協業が、アート界に新しい風を吹き込もうとしています。両社は、アートとデジタルテクノロジーの融合を通じて、新たな価値や文化、ビジネスの創出を目指す取り組みを発表しました。このプロジェクトは、2025年4月7日から約1年間、アビームコンサルティングの本社で行われる常設展示としてスタートします。
新しい鑑賞体験の創造
この展示では、ヘラルボニーが契約している作家の作品が一堂に展示されます。特筆すべきは、鑑賞者が作家の作品に触れた際に抱く印象をデジタルテクノロジーによって可視化し、新たな鑑賞体験を提供する点です。デジタルアートの展示では、鑑賞者それぞれが抱く感情や印象、そして心に浮かぶ情景を、原画を元にした動画として表現します。そのために、アビームコンサルティングは自社のデジタルテクノロジーの知見を活用し、鑑賞者の感受性と原画の世界観を融合させた動画生成を実現しています。
この新たな展示はアートだけでなく、観賞者とのインタラクションによって鑑賞体験の多様性を促進する試みとしても注目されています。鑑賞期間中、多くの人々がそれぞれの視点からアートとの新しい出会いを体験することが期待されます。
公開場所と展示内容
展示は、アビームコンサルティング本社の東京都中央区に位置する東京ミッドタウン八重洲にて行われ、一般公開はされませんが、特定のゲストや関係者が参加する形で進行されます。展示では、各アーティストによる作品を通じて、参加者がその作品への反応や解釈を記録することができる仕組みも計画されています。
取り組みの背景
アビームコンサルティングは、豊富なコンサルティング実績と専門性のあるデジタルテクノロジーを活用して、市場における新たな社会的価値の創造を推進しています。同社は、AIや様々な先端技術を活用し、組織の課題に対応した新しい解決策を提供することで、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
一方、ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をテーマに、障害のあるアーティストが描く作品を積極的に取り上げ、彼らに新たな表現の場を提供しています。障害に対する社会的 stigmaを変えるべく、アートを通じて文化を発信し続けています。両社の取り組みはそれぞれ異なる側面から、現代社会における価値の再創造を目指すものです。
アーティスト紹介
この展示に参加するアーティストの一人、和田成亮は、動物や飛行機といった幅広いテーマを精力的に描いています。最近は新しい手法として、石けんの泡を使った作品表現に挑戦しています。彼の独創的な発想は、多様な視点から新たなアート表現を生み出す源泉といえます。
また、伊賀敢男留は、抽象画から具象画(静物画)まで幅広く手がけ、音楽との融合も図るアーティストです。彼の作品は、柔軟な感性と真剣な姿勢が特徴です。
未来に向けて
今回のプロジェクトは、アートを通じて人々の多様な価値観が交錯する場を創出し、相互理解を深める取り組みでもあります。デジタル技術とアートという新しい領域での挑戦を通じて、両者の協業が持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待しています。アートが描く新しい価値観の世界を、ぜひ注目してみてください。