品川で生まれるイノベーションの新しい形
2023年、東京都港区に本社を置く日鉄興和不動産株式会社が、品川インターシティにおいて新たなコミュニティ「SHINAGAWA HIVE」を発足させることが発表されました。このプロジェクトは、品川を「Techの街」としてブランディングし、地域資源を最大限に活用したイノベーション創出を目指しています。
発足の背景
品川は長年にわたり、東海道新幹線の発着駅として、国内外の生産拠点と東京都心を結ぶ重要な位置づけにあります。また、羽田空港へのアクセスが良く、世界に向けた日本の技術を発信する拠点として注目されています。こうした地域特性を活かし、テクノロジー企業が集積する品川の力を引き出すために、R&Dや新規事業を担当するイノベーター同士が集まる場を整えることが必要とされてきました。
「SHINAGAWA HIVE」は、その理想的な環境を提供することで、オープンイノベーションを促進し、新たな発想や技術を社会に実装するためのコミュニティを築くことを目指しています。これにより、品川を起点に最新情報が交わり、人々がより良い社会を作り出すための実験を行うことが期待されています。ブランドとしての品川は、イノベーションが生まれる街として顕著に位置づけられるでしょう。
参加企業の多様性
このコミュニティには、大手テクノロジー企業から先進的なアイデアをもつスタートアップまで、さまざまな企業が参加しています。これにより、業種や企業規模を超えた多様なイノベーターが集結し、異なる企業の強みが交差することで、共創や実証実験の加速が期待されます。日鉄興和不動産株式会社が運営を担当し、会員には株式会社大林組、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、株式会社電通総研、NTT東日本、株式会社リコーなど、日本を代表する企業が名を連ねています。
今後は大学や研究機関との連携も視野に入れ、産学連携による知識の融合を通じて、品川発の先進的なイノベーションを生み出すことを目指しています。
活動内容
「SHINAGAWA HIVE」では、技術や知見を交流し、共創のきっかけを生むために定期的なコミュニティイベントを実施します。インプット型のセミナーに留まらず、メンバー同士で創造性をぶつけ合うオープンな場を設けることで、新しいアイデアの創出を目指すのです。また、タレントマネジメントシステムを導入し、会員が持つ関心やスキルを可視化。これにより、相互理解を深める施策としても機能します。
コミュニティイベント
会員企業それぞれが実施している施策を共有し、そのテーマに基づいてディスカッションを行い、多角的な視点からイノベーションを促すアプローチを採っています。
技術と需要のマッチング
会員企業が持つ最新技術やシードを共有するプラットフォームを提供し、社会に実装するための実証実験の機会を促進することも重要なミッションです。
タレントコラボレーションプラットフォーム
タレントコラボレーションプラットフォーム「Beatrust」を導入し、会員の関心や業務内容を可視化。これにより、自社技術に親和性のあるパートナーの見つけやすさが向上し、円滑なコミュニケーションによる共創が促進されます。
最新技術の情報発信
今夏には、品川エリアでのイノベーション活動に特化したオウンドメディアが立ち上がる予定です。また、2023年から開催されている「Shinagawa Tech Showcase」との連動により、品川発のイノベーションを視覚的に広め、「品川に行くと面白いことが待っている」という文化を築いていきます。
Shinagawa Tech Showcaseについて
この展示会は、「最新技術の体験」をテーマに、体験型展示ブース、トークセッション、フードテックなど多様なコンテンツを揃えています。来場者は、数年後に社会に実装されるであろう技術を先行体験し、開発者とのネットワーキングも可能です。
公式サイトは
こちら です。
「SHINAGAWA HIVE」は、新たな技術やアイデアの発信地として品川を位置づけることで、地域全体のイノベーションを促進し、より良い未来を創造するための礎となることを目指しています。