年収の壁問題と支援策
2025-01-20 14:24:35

飲食業界で浮上する「年収の壁」問題、約7割が引き上げ支持の背景とは

飲食業界で浮上する「年収の壁」問題



2024年12月20日、政府与党は「年収103万円の壁」を123万円に引き上げる方針を示しました。この決定を受けて、飲食業界ではその背景や影響について多くの議論が交わされています。特に、飲食店を運営する経営者たちの間での意見が重要です。

調査の概要



株式会社シンクロ・フードが実施した「年収の壁」に関する意識調査によると、318の飲食店経営者からの回答が集まりました。調査結果からは飲食業界の現状が浮かび上がってきます。約67.9%の回答者が一店舗の運営者であり、調査対象の49.7%は東京に位置しています。これが結果に影響を与えていると考えられます。

「働き控え」の実態



調査の結果、飲食店の40.4%がアルバイトやパートの「働き控え」を経験していることがわかりました。雇用しているスタッフの数は1~3名が最も多いとされ、59.7%の店舗は「まだ発生していない」と答えましたが、全体の40.4%が何らかの影響を受けたと報告しています。

支援強化パッケージへの理解



政府が発表した「年収の壁・支援強化パッケージ」に対する認識は低く、42.5%の店が「ほとんど知らない」との結果が出ました。実際に支援を利用する予定のない店が31.4%、利用方法が不明な店舗も60.1%と、多くの店舗がこれを活用できていない状況です。特に「申請対象外だから」という理由が半数以上を占めています。

引き上げに対する賛否



興味深いことに、今回の調査で約74.5%が「年収103万円の壁」の引き上げに賛成であると答えています。賛成の理由としては、給与水準の上昇に見合わない、シフト調整が楽になるなどの意見が多く寄せられました。

反対意見の背景



一方で、反対意見も存在します。税収の減少や企業の負担増加が懸念されています。「収入に応じた制度を検討するべき」との意見も見られ、特に企業にとって受け入れ難い内容と感じている経営者も多いのです。

今後の展望



「年収の壁」問題は、働き控えを解消する重要な施策である一方で、社会保険加入によるコストの増加といった複雑な側面もあります。飲食店ドットコムでは、今後もこの問題に注目し、調査を続ける意向です。最終的には、飲食店経営者がより安定した環境で運営できるような施策が求められています。

参考情報



調査結果の引用に際しては、「飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ」として記載をお願いします。参照リンクは 飲食店リサーチ です。


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会社情報

会社名
株式会社シンクロ・フード
住所
東京都渋谷区恵比寿南1-7-8恵比寿サウスワン
電話番号
03-5768-9522

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