セントマティックが横浜市立旭小学校で「香りの授業」を実施

セントマティックが香りを通じた新しい学びを提案

2025年2月17日、香りの分野で新たな体験を提供するSCENTMATIC株式会社が、横浜市立旭小学校で「香りの授業」という感性教育プログラムを実施しました。参加したのは、3年生の児童34名。これは、既存の教育体系にはない新しい視点で、嗅覚を活用した学びの場を提供する試みです。

香りをテーマにした総合学習

今回の「香りの授業」は、旭小学校の総合学習において、児童たちからの要望がきっかけで実現しました。特に、香水を作ってみたいという声から、授業が進化し、地域香料会社とのコラボレーションを経て、児童自らが制作したオリジナルのワイルドグラススプレーを地域のイベントで販売するまでに発展しました。このような体験が、この小学校の教育方針において重要な要素とされています。

体験を通じた言語化の魅力

「香りの授業」では、児童たちが自作のリードディフューザーから選んだ香りを使って、初めて自分の思いを言語化する体験を行いました。香りから浮かんだイメージを自由に書き出し、最終的にはオリジナルの物語を創作するという流れです。中でも、コーラの香りにインスパイアされた一人の児童は、クワガタの物語を創り上げ、自らの想像力を掻き立てました。このような新たな試みは、香りと共に児童たちの創造性を育む素晴らしい機会となりました。

東京大学との共同研究を活かした教育

セントマティックは東京大学と共同で研究を行い、香りと言葉の両方を刺激することが脳に与える影響を明らかにしています。その研究材料を基に開発された「香りの授業」は、嗅覚を活かした新しい教育モデルとも言えるでしょう。香りを通じて児童たちの思考を幅広く育むこのプログラムは、今後多くの学校へ展開される予定です。

児童たちの感想と今後の展望

児童たちは、講師の先生とのやり取りを通じて、香りと言葉を組み合わせる新たな楽しさに目を輝かせていました。「香りを嗅ぎ分けながら、どんな景色や音が思い浮かぶか知りたくなった」といった声も。今後、横浜市立旭小学校では、より多くの児童にこのような体験を広げていく意向があるようです。

セントマティックは、今回の成功を踏まえ、地域に根ざした香りを通じた教育プログラムの充実を図るとともに、他の教育機関とも連携して活動を推進していく予定です。香りを媒介にした新しい形の学びが、今後の子供たちの成長にどのように寄与するのか、期待が寄せられています。