カケハシが実証事業者に採択
株式会社カケハシ(本社:東京都港区)は、経済産業省が実施する「令和6年度日常生活におけるPHRを活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」の実施事業者に採択されました。この取り組みは、日常生活における個人の健康記録(PHR)を活用し、より良いヘルスケアサービスを提供することを目指しています。
経産省の支援背景
日本は2025年に団塊世代が後期高齢者を迎え、医療費の増加や医療従事者不足が課題となります。各個人の健康維持や病気予防により注目が集まる今、PHRを日常生活に溶け込ませたサービスが鍵となるでしょう。カケハシは、イオンリテールや大塚製薬と共同での実証事業を通じて、実際にPHRを活用した健康提案を進めてきました。
実証事業の内容と結果
昨年度の実証事業では、イオン薬局の薬剤師がカケハシが提供する薬局体験アシスタント「Musubi」や、患者フォローシステム「Pocket Musubi」を通じて、患者とコミュニケーションを取りました。この中で大塚製薬の個別化健康サポートサービス「エイチル」を活用し、患者一人ひとりに応じた健康改善提案を行いました。
最終的に、薬剤師が個別に健康増進や病気予防の提案をすることで、患者さんの行動変容が促されたことが明らかになりました。これにより、患者さんの意識が高まり、健康管理の重要性が実感される結果が得られました。
新年度の展望
今年度の取り組みは、昨年度の成果を基にオペレーションの効率化を図りつつ、更なる企業との連携を進める方針です。特に調剤併設のドラッグストアや製薬企業など、幅広い事業者からの参画を募り、PHR活用の領域を広げるための施策を検討します。これにより、医療従事者と患者間の接点を増やし、より良い医療体験を実現することを目指しています。
Musubiの特徴
「Musubi」は薬局体験を向上させる次世代の業務支援サービスです。このタブレット端末を用いることで、薬剤師は患者と共に服薬指導を行い、迅速に薬歴のドラフトを作成可能です。これは従来の電子薬歴システムとは異なり、効率性と患者への価値提供を一手に実現します。これにより、全国47都道府県に導入店舗が増加しています。
Pocket Musubiの機能
患者と薬局の良好な関係を築くための「Pocket Musubi」は、患者にとっても使いやすいシステムです。LINEを通じて服薬状況をフォローし、必要な気配りを提供することで、患者の薬局利用体験を向上させます。また、処方せんの画像を送信することで、来局時の待ち時間を短縮できる機能も備えています。
会社概要
カケハシは、患者中心の医療サービスを実現するために様々なプロダクトを提供しています。今後も医療の質を高め、持続可能な医療体制を支えるために、地域の医療機関や企業と共に取り組んでいきます。
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