新しい遮音床構造『MUTECT』のご紹介
大建工業株式会社が、木造アパート向けに新しい遮音床構造『MUTECT』の提案を開始しました。この新しい構造は、近年増加している木造アパートにおける音のトラブルを解決するために設計されています。木造アパートはRC造に比べて構造的に音が響きやすく、居住者にとって快適な住環境の確保が課題とされていました。
建設需要の高まり
近年の住宅着工戸数は減少傾向にある一方で、土地活用のためのアパート建設の需要が急速に高まっています。特に木造アパートは、コストが低く、工期も短縮できるため、多くの開発者が選択しています。しかしながら、木造アパートにおける音の問題は早い段階から顕在化してきました。
『MUTECT』の特徴
『MUTECT』は、さまざまな防音建材の組み合わせにより、優れた遮音性能を誇ります。具体的には、直張防音床材『イエリアオトユカ45』、床下地材『遮音マットS09/S18』、そして防音用施工部材『防振ゴム天井M』を組み合わせたものです。この構造により、一般的なマンションで要求される床衝撃音の遮断性能をクリアしました。
また、従来の方法では実現困難だったRC造マンション並みの性能を簡単に実現できるため、複雑な防音設計をしなくても、入居者は安心して生活することが可能です。
簡単な施工と設計
『MUTECT』は、音響製品を一括で提供し、施工も一般的な大工工事で完結します。これにより、設計の手間を省きつつ、効率的に施工を行うことができます。また、居住者に必要な準耐火基準も満たすため、さらなる安心感を提供します。
未来への展望
今後、大建工業は遮音製品の開発や顧客の多様なニーズに応えることを目指し、快適な音響空間を普及させていく方針です。2026年度には、遮音マットや防振ゴム天井の売上を2024年度比で1.3倍にする目標を掲げています。
お問い合わせ
防音に関する相談は、大建工業株式会社音響製品部サウンドセンターにお問い合わせください。東京(03-6271-7785)または大阪(06-6205-7245)で対応しています。
『MUTECT』の導入により、木造アパートに新たな価値を付加し、快適な居住空間の実現を目指します。この新しい遮音床構造が、多くの方々の生活に寄与することを期待しています。