AIエージェント向けの新たな情報発信を始めたbajjiの試み
株式会社bajjiは、2023年に新たな取り組みとしてコーポレートサイト内にAIエージェントや大規模言語モデル(LLM)が機械で理解しやすい形で情報を提供する専用ページ「For AI」を公開しました。このページは企業情報やサービス情報を構造化され、AIが企業を「読む」ための新しい情報発信の方法となっています。
このサイトを通じて、bajjiは企業の情報を簡単に取得できるように工夫を凝らしており、その内容はMachine-Readable Service Catalogとして整理されているのです。
AIが選ぶ企業の時代が到来
生成AI技術の進化により、企業調査やサービス比較の業務をAIエージェントが行うケースが増えています。しかし、現在の多くの企業ウェブサイトは主に人間をターゲットに設計されており、AIが情報を取得・理解するには不便な場合が多いのです。この課題に対してbajjiは、情報の二重層構造を取り入れることで対応。つまり、人間が利用するサイトとは別に、AI向けに特化した情報レイヤーを用意しました。これによって、すべての読者に正確な情報を届けることを目指しています。
「For AI」の機能
「For AI」ページでは、さまざまな機能が用意されています。具体的には、以下の特徴があります:
- - 構造化データ(JSON-LD)対応:企業とサービス情報を即座に解析できる。
- - llms.txt形式対応:LLMにとって読みやすいテキストフォーマットを採用。
- - JSON / YAMLエクスポート:APIのように簡単に利用可能。
- - MCP Server情報を明記:AIエージェントとの連携を前提に設計されています。
- - 複数サービスを横断的に整理:企業全体の構造をAIが理解できるようになっています。
このように、AIが企業を理解しやすくするための設計がされているのです。また、コーポレートサイトのグローバルナビゲーションには「For AI」ボタンが設けられています。これにより、日本語版と英語版のどちらからでもワンクリックでAI向けページにアクセス可能になり、人間の閲覧者も「AI向けの入口が存在する」ことを視覚的に理解できるようになっています。この施策はbajjiによる新しいWebサイトのあり方を示しています。
企業の競争力としてのAIの重要性
株式会社bajjiの代表取締役、小林慎和は「Webサイトの読者は、もう人間だけではない。これからはAIが企業を調べ、比較し、選ぶ時代になります。そのとき、AIに正しく読まれるかが企業の新しい競争力になります」と述べています。この発言は、企業がAIに対応する必要性を強調するものです。「For AI」は、そうした課題に対するbajjiからの一つの回答と言えるでしょう。
株式会社bajjiの概要
bajjiは、「テクノロジーの力で世の中を1mmでも良くする」という理念のもとで様々な事業を展開しています。これまでに、SDGs進捗を見える化するためのメディア「mySDG」、ウェルビーイングを促進する感情日記アプリ「Feelyou」、脱炭素社会を推進するアプリ「capture.x」などを開発しています。
さらに、同社はGoogle Playのベストオブ2020「隠れた名作部門」で大賞を受賞したほか、超DXサミットでの最優秀賞、さらにはグッドデザイン賞2022も受賞しています。最近では、2022年12月に日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社【2023年版】」にも選出されるなど、注目を集めています。
株式会社bajjiの正式な設立は2019年4月で、東京都台東区に本社を置いています。今後も同社は、革新的な情報発信とサービス提供を通じて、企業とAIの関係を深化させていく方向性を示唆しています。