JTBがメタバース「PMY Academy」で探究学習の新時代を切り開く
株式会社JTBは、日本全国の中学校および高校に向けて、新たな探究学習のためのプラットフォーム「PMY Academy」を発表しました。このプログラムは、AIとWeb3.0を組み合わせたメタバース空間での社会体験学習を提供し、生徒たちに多様な企業の活動を学ぶ機会を与えるものです。2024年12月から2025年4月にかけて本格開校を予定しているこのプロジェクトは、将来的には60社の企業とともに全国約1000校での導入を目指しており、約450,000人の生徒たちがこの新しい学びの形に触れることになります。
1. 背景と目的
現代の教育現場では、生徒たちが社会で直面するさまざまな難題を乗り越え、自分の力で未来を切り拓くための教育が求められています。特に、変化の激しい時代においては、ICTを活用した教育が不可欠です。JTBは、時間や場所の制約を排除し、多様な企業との連携を通じて、探究学習の新たな形を提供することを目的としています。
2. PMY Academyの事業内容
(1) 事業ビジョン
PMY Academyは、生徒たちが社会と関連しながら学び、様々な可能性に出会える場所を提供します。学ぶ楽しさを体感し、進学や職業選択の幅を広げることを目指します。
(2) 事業モデル
参画企業の協賛を受けて運営されるため、学校側に費用負担なく導入できる仕組みが整っています。これにより、より多くの学校に普及しやすくなります。
(3) 学習プログラム
PMY Academyでは、次のような課題に基づいた学習が行われます:
- - 社会課題の解決に向けた探究
- - 地域の特色を生かしたプロジェクト
- - 生徒の興味に応じたテーマ
(4) 学習方法
生徒は自分のアバターを使ってメタバース空間を探索し、企業から提供される最新の情報をもとに学ぶことができます。また、課題発見と解決意識を持った深い学びが可能です。
(5) 活用の機会
このプログラムは、探究学習の時間やホームルーム、教材補助、さらには反転学習の教材としても利用されます。加えて、登校が難しい生徒への学習支援の場にもなります。
(6) 今後の教室開講予定
様々な企業による探究テーマも設けられており、例として以下の教室が予定されています:
- - 三菱UFJアセットマネジメント
- - 第一三共ヘルスケア
- - ニチレイフーズ
3. 導入検討校へのサポート
GIGAスクール構想によって、ICT環境の整備が徐々に進んでいますが、その状況は各学校によって異なります。そのため、JTBは各学校の環境に合わせた学習方法の選択肢を提示する準備を進めています。
4. メタバース『XANA』について
PMY Academyは、NOBORDERZ社が開発したAIを駆使したメタバースプラットフォーム「XANA」の上で展開されます。XANAは、NFTとブロックチェーン技術を活用し、ユーザーが簡単にアバターや空間を作成し、資産を売買できる新しい世界を提供します。
5. 学習プログラムの専門家
一般社団法人つくるとつなぐのまなびや、一般社団法人キャリアアクシス研究所といった団体がアドバイザーとして協力し、現代の教育ニーズに応じたプログラムの開発に努めています。
結論
JTBによるPMY Academyは、次世代の教育を実現するための大きな一歩と言えるでしょう。生徒たちが自らの未来を切り拓く力を身につける手助けとなるこの取り組みが、今後どのように進展していくのかに注目です。