高専生がアフリカの課題解決に挑む
2025年8月20日、JICA横浜センターで開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)のテーマ別イベント「高専オープンイノベーションチャレンジ」では、全国の高専生がアフリカの課題に対し独自の解決策を発表しました。このイベントは長岡技術科学大学との共催で行われ、ハイブリッド形式で実施されました。
高専オープンイノベーションチャレンジの概要
この「高専オープンイノベーションチャレンジ」では、アフリカの現地パートナーと連携し、地域のニーズに応じた課題解決を目指します。JICAの高官やマダガスカルの技術・職業教育大臣も出席し、高専生の成果を称賛しました。特に、受賞したチームは現地での実証実験を行い、直接的な成果を上げることで、学生にとって貴重な学びの場とされました。
各校の取り組みと成果
長岡高専
ケニアに派遣された長岡高専からは、アフリカの食料問題に取り組むために、きのこ栽培とエコソーラークッカーを活用したビジネスプランが紹介されました。実証実験の結果、ソーラークッカーを用いることで確実にきのこの成長が確認され、2024年度にはさらなる成果が期待されています。
宇部高専
マダガスカルに派遣された宇部高専のチームは、水田養殖とふりかけを組み合わせた新しいビジネスモデルを提案しました。現地での試食イベントでは「ふりかけがとても好評だった」との報告もあり、参加者からは作り方を知りたいという声が多く寄せられました。
木更津高専
バッタによる公害問題を解決するため、木更津高専は非化学的手法での防除方法を模索。実証実験を通じて、持続可能な農業を実現する可能性を示し、特定の地域への殺虫剤散布がコスト効率を高めることに手応えを感じました。
函館高専
今後、セネガルに派遣予定の函館高専は、漁業者の収益を向上させる「魚の鮮度を維持するボックス」のアイデアを発表しました。これにより、地元の漁獲物を効率良く保存する手法を探求しています。また、長岡高専は気候変動に対応するための新たなカカオ関連ビジネスの可能性も模索しています。
パネルディスカッションと学び
イベントの第二部では、デロイトトーマツの坂田シニアマネージャーをモデレーターに迎え、参加者の経験を語るパネルディスカッションが行われました。高専生たちは初体験としての国際交流や、現地でのアクシデントから得た学びを共有しました。現地パートナーとの交流を通じて、さらに深い理解を得ることができたようです。
まとめ
TICAD9は、高専生によるアフリカの社会課題解決への取組を示す貴重な機会となりました。彼らの技術や新たな価値創造が、必ずやアフリカの未来へと繋がることを期待しています。今後も、若者たちの国際的な共創の取り組みが一層進むことが期待されます。