ポメラートとヘルムート・ニュートンが描く1980年代のビジョンとは
2025年9月、東京の表参道OMOTESANDO CROSSING PARKにおいて、ミラノのジュエリーブランドポメラートの初となる単独展が開催されます。展覧会のタイトルは「ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代」。この展示は、伝説的な写真家ヘルムート・ニュートンの作品を中心に、1980年代のファッションとアートの革新的な融合を称賛し、女性のエンパワーメントの重要性を強調しています。
ポメラートは、最新のファッション広告に大胆なアプローチを取り入れた最初のジュエリーブランドの一つであり、自らのジュエリーを通じて社会的な変革を映し出しています。1980年代という時代は、女性が自立し、自らの意志でスタイルを選ぶ時代でした。ポメラートは、女性が主役として、自分自身のためにジュエリーを着用することの重要性を示すことに成功しています。
展覧会では、1982年から1984年にかけて、ニュートンが手がけたポメラートのキャンペーンを初めてラージフォーマットで紹介します。これらのモノクロのビジュアルは、当時のファッション誌で注目を浴び、従来の広告の在り方を根本から変える革新的なコンセプトを体現していることで評価されます。ニュートンのレンズを通じて捉えられた女性たちは、単なる装飾品を身につけるのではなく、自身のアイデンティティを表現するための強いメッセージを持っています。
ポメラートグループCEOのサビーナ・ベッリは、「キャンペーンは、1980年代の空気を閉じ込めたもので、その時代の女性像を美しさと挑戦精神で描き出しました」と述べています。彼女の言葉からも、ニュートンのヴィジュアルが当時の女性たちの心を捉え、力強いメッセージを発信していたことが伺えます。この展覧会は、日本国内でも注目のイベントとなることでしょう。
展示内容には、ペンダントやリングなどの個性豊かなジュエリーコレクションが並びます。特に目を引くのは、自然なカーブを持った「Gate-link」ネックレスや、しなやかに流れる美しさを持つ「Tessute」の作品です。これらは、創業者ピノ・ラボリーニの熟練した金細工技術を物語っており、ポメラートのクラフツマンシップを間近で鑑賞する貴重な機会です。
また、ヘルムート・ニュートン財団のディレクター、マティアス・ハーダー氏は、「これらの作品は、ニュートン独自の視点で女性を主役に描いた作品であり、時代の精神を如実に表現している」と期待を寄せています。加えて、展示されるビジュアルは、ジュエリーと一体となった女性の存在感を際立たせ、シーンごとに新たな解釈を提示します。
ポメラートとヘルムート・ニュートンが織り成すこの展覧会は、ただのファッションの回顧展にとどまらず、1980年代の時代精神を体験できるダイナミックなイベントです。来場者は、ジュエリーの常識を覆す作品の数々に出会い、未知のインスピレーションを得ることができることでしょう。
展覧会詳細
- - 会場: OMOTESANDO CROSSING PARK(東京都港区南青山5-1-1)
- - 期間: 2025年9月18日(木)~10月6日(月)
- - 時間: 日〜木 11:00〜20:00 / 金・土 11:00〜21:00
- - 入場: 無料(予約制)
- - 予約サイト: ポメラート公式サイト
この機会に是非、ポメラートとヘルムート・ニュートンが生み出した特別な時間を体験してください。