SNS動画と脳の影響
2026-04-15 13:52:00

脳科学が解明するSNSショート動画と脳の関係性とその影響

SNSショート動画と脳の不思議な関係



トレンダーズ株式会社が運営する「SNS Insight Lab.」は、一橋大学脳科学研究センターと連携し、SNSのショート動画が脳に与える影響を探る共同研究を進めています。この試みの第一弾では、SNSでの短い動画視聴時における脳の活動がどのように変化するのかを実験的に調査しました。

共同研究の背景


「SNS Insight Lab.」は、2024年12月に設立されたばかりの研究機関で、ソーシャルメディアにおけるユーザーの心理や行動を科学的に分析することを目指しています。一橋大学の脳科学研究センターと提携することで、データ解析と理論的探求を組み合わせ、生成AIを用いたSNSマーケティングの未来を切り開いていくことが狙いです。

今回の実験の主な焦点は、SNS動画視聴が脳に与える影響、特に美容商材の紹介動画が視聴者の購買意向にどのように関与するかにあります。実験では、被験者に実際のSNS投稿と同様の動画を音声付きで視聴してもらい、その際の脳活動をMRIによって測定しました。

実験の実施方法


実験には3テスラのMRI装置を使用し、被験者は20代から40代の女性を対象に設定されました。動画視聴中には、被験者が興味を持った際や購入意向が高まった際にボタンを押すことで、脳の反応を記録しました。視聴したのは美容商材に関するショート動画で、視聴後には動画内で紹介された商品の購入意向をアンケート形式で尋ね、その結果も解析に活用しました。

主要な実験結果


実験結果では、被験者が「この商品を購入したい」と感じたときに、特定の脳領域での活動が観察されました。具体的には、DLPFC(外側背側前頭前野)およびIPL(下頭頂小葉)が反応を示し、これらは購買の意思決定に重要な役割を果たしています。

DLPFCは感情の制御や判断に関与する部位であり、ニューロマーケティングの観点からは、自己の衝動を抑える働きがあることが分かっています。一方で、IPLはアテンションや社会的要素を扱う部位で、動画の内容を総合的に判断する過程において重要な影響を持つとされています。このような脳の動きが、美容商材の購入意欲を高める要因となっていることが示唆されています。

また、感情的判断に関連するinsula(島皮質)も活発に反応し、購買意向がある場合とない場合での脳活動の違いを浮き彫りにしました。これらの発見は、感情が視聴者の意思決定に与える影響を示しており、マスメディアやSNSの動画コンテンツがどれほど強く購買行動に結びつくかを考える上での重要な一歩となります。

研究者の見解


一橋大学脳科学研究センターの福田准教授は、「SNSのショート動画視聴時において、脳活動に明確な差が見られたことは非常に意義深い結果です」とコメントしています。また、今後は動画の種類や商材による脳活動の差異を比較研究することで、SNSマーケティングのさらなる理解が進むことを期待しています。

この研究は、脳の観点からSNSマーケティングの効果を検証する新たな手法を提示するものであり、今後の学問的探求や実務への応用に大きな影響を及ぼす可能性があるとのことです。マーケティングにおける脳科学の役割がますます注目される中、本研究が新たな知見を提供し続けることが期待されます。


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会社情報

会社名
トレンダーズ株式会社
住所
東京都渋谷区東3-16-3 エフ・ニッセイ恵比寿ビル 8F
電話番号

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