新たな運用保守データ活用サービス「AQUA DataFusion」が登場
株式会社YE DIGITALが、運用保守データ活用サービス「AQUA DataFusion」を2025年6月から提供開始します。本サービスは、物流倉庫や製造業界向けに開発され、業務の生産性向上と新たな価値創出を視野に入れた取り組みです。
AQUA DataFusionの特徴
「AQUA DataFusion」は、YEデジタルが運営するITカスタマサービスセンター「Smart Service AQUA」で培った運用管理データプラットフォームとAI分析技術を活用しています。これにより、現場からの問い合わせ情報や保守対応情報、機器の稼働状況、作業情報といった多岐にわたるデータを一元的に管理します。
1. データ集約機能
このサービスは、運用保守に関する情報を効率的に集約します。具体的には、現場からのインシデント情報や作業マニュアル、機器の稼働データなどを一つのプラットフォームにまとめ、情報の散逸を防ぎます。
2. 生成AIによる分析
「AQUA DataFusion」では、蓄積されたデータを基にした生成AIによる分析が行われます。従来のキーワード検索とは異なり、問い合わせ内容そのものを直接入力することで、迅速で適切な回答を得ることが可能です。これにより、問い合わせ対応の品質向上が期待できます。
3. お客様仕様のインターフェース
さらに、タブレットを用いた電子化された入力インターフェースを採用し、作業報告書などの保守対応情報を効率的にデジタル化します。これにより、従来の業務プロセスに与える影響を最小限に抑えつつ、情報の正確性を高めました。
サービスメニューの種類
「AQUA DataFusion」には、利用者が選択可能な3つのサービスメニューがあります。
1. 問い合わせデータ活用サービス
インシデントや保守情報を基にAIが的確な回答を提供し、問い合わせの迅速な解決を目指します。また、問い合わせの分析により、システム改善や教育の必要性を見極め、全体の業務効率化を図ります。
2. 設備保全管理サービス
機器の稼働状況から保守のタイミングを通知し、故障による生産停止のリスクを減少させます。これにより、先を見越した部品交換の計画も立てやすくなり、業務の効率化が進むでしょう。
3. AIナレッジ照会サービス
システムに関する正確な情報をAIが学習し、ユーザーの問い合わせに迅速に対応します。これにより、社内の知識共有が促進され、業務の効率化が図られます。
導入効果
YEデジタルのコンタクトセンター機能では「AQUA DataFusion」の導入により、以下のような成果が得られています。
- - 問い合わせ対応時間の35%削減。従来400時間かかっていた対応が、260時間に短縮。
- - ナレッジ検索時間も63%短縮。以前は1000件のナレッジから最適なものを探すのに多大な時間を要していましたが、生成AIを活用することで、最量のナレッジが自動で提供されるようになりました。
企業の背景とサービスの発展
株式会社YE DIGITALは、2018年より「Smart Service AQUA」としてITカスタマサービスを展開し、ITアウトソーシング業務を行ってきました。この実績が「AQUA DataFusion」という新たなサービスの開発に繋がったものであり、顧客からの高い評価を得ています。2024年には新たな品質向上を目指してプラットフォームの統合管理や生成AIの導入も進められています。今後は、物流倉庫向けのWESやオペレーションの意思決定ダッシュボードとの連携を強化し、ますます機能の充実を図ります。
このように、YEデジタルのAQUA DataFusionは業界における運用保守データの活用を一層進める重要なソリューションとして期待されています。