TICAD 9で光るコンゴ民主共和国のビジョンと日本との協力

TICAD 9参加に込めたコンゴ民主共和国の思い

2025年8月、神奈川県横浜市で開催される「第9回アフリカ開発会議（TICAD 9）」に、コンゴ民主共和国のスミヌワ・トゥルカ首相が出席することが発表されました。彼はフェリックス・チセケディ大統領を代表し、アフリカの持続可能な開発に向けた重要なメッセージを世界に発信することを目的としています。

コンゴ民主共和国と日本の関係

コンゴ民主共和国と日本は、40年以上の歴史を持つ相互信頼に基づく良好な関係を築いてきました。この関係は、多面的な協力を通じて数々の成果を上げており、特にアフリカにおける持続可能な開発や平和の確保に向けた両国のコミットメントが強まっています。スミヌワ首相は、この信頼関係を一層深めるためにTICAD 9での発信を重要視しています。

TICAD 9でのコンゴの優先課題

スミヌワ首相は、TICAD 9を通じて以下の優先課題について議論を展開します。

1. インフラ整備とデジタル変革の推進
インフラの整備は、経済成長の基礎であり、特にデジタル化は今後の発展に欠かせない要素とされています。デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの創出やサービスの向上が期待されます。

2. 食料安全保障と持続可能な農業の促進
食料の確保は国の安定に直結しています。持続可能な農業の推進を通じて、地域の自給自足を促進し、農業を通じた経済成長を目指します。

3. 天然資源の適切な管理とエネルギー転換の加速
豊富な天然資源を持つコンゴは、適切な管理を行うことで国の発展に寄与する必要があります。また、再生可能エネルギーの導入を進めることも重要な課題です。

4. 保健医療および教育の強化
健康で教養のある国民が経済的な発展を支える基盤となります。特に職業訓練の充実が求められています。