日本エビデンス機構発足
2024-10-28 10:06:18

日本エビデンスベーストマーケティング研究機構が発足、根拠あるマーケティングの実現へ

日本エビデンスベーストマーケティング研究機構が始動



2024年10月23日、東京都中野区に新たに設立された一般社団法人「日本エビデンスベーストマーケティング研究機構」(以下、EBMI)の記者発表会が開催されました。この機関は、「根拠のあるマーケティング」を推進し、日本市場におけるエビデンスベーストな研究を促進することを目的としています。代表理事の木田浩理氏(三井住友海上火災保険 CMO)の主導のもと、企業や学術界など多岐にわたる専門家が一堂に会し、知見を共有する場が整いました。

EBMIの目的と活動内容



EBMIはメーカー、広告代理店、小売業者、学術界の専門家が集り、商品開発や広告戦略、顧客体験の向上など、あらゆる側面でエビデンスベーストなアプローチを広めることを目指しています。特に、マーケティング戦略の立案において、データに基づいて意思決定を行う重要性を訴え、参加企業が直面する課題の解決に向けた研究を進めていきます。

具体的な活動としては、CMOクラスのメンバーを中心に構成された研究振興評議会が、実証研究を通じて日本市場の特性を把握し、新たな成長法則を導き出すことに注力します。また、研究分科会が設けられ、ここでは各社の購買データを利用し実証的な研究を行い、その成果を記事や動画の形で会員に提供していきます。

この取り組みの第一歩として、シャンプー市場に関する実証研究が既に進行中です。国内外の研究成果を参考にしながら、海外の知見が日本市場でも適用できることを確認している段階です。

アカデミックアドバイザーの存在



また、EBMIにはブランド戦略論の権威として知られる田中洋中央大学名誉教授がアカデミックアドバイザーとして参画しています。彼の専門的視点を活かし、日本市場における研究の標準化が進められていく予定です。これにより、マーケティングにおけるエビデンスの重要性が高まることが期待されます。

参加企業と今後の活動計画



発足を祝し、様々な企業が参加表明を行い、その中には伊藤ハム米久ホールディングスや三井住友カードなど、著名企業が名を連ねています。彼らは共に「根拠のあるマーケティング」の実現に向け協力することとなります。

今後の活動として、EBMIカレッジでは「エビデンスベーストプランニング実践コース」の受付が開始されており、事業会社向けのプログラムも予定されています。また、カンファレンスの開催も考えられており、2025年春には会員限定のセッションも設けられる予定です。

発足の背景と理念



一般社団法人の設立は、データに基づかない表面的なマーケティングに対する反発から生まれました。確かな知識を重視し合意形成を図ることで、日本のマーケティング業界全体の質を高め、持続的な成長を実現することを志向しています。志を同じくする多様な企業と専門家が集まる中で、EBMIはその理念を実現するため活動を展開していくこととなります。

このように、日本エビデンスベーストマーケティング研究機構は、マーケティングの新しい時代を切り開いていく存在として期待されており、業界全体に波及効果をもたらすことが期待されています。未来に向けたその一歩を、一緒に見守りたいと思います。


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会社情報

会社名
一般社団法人日本エビデンスベーストマーケティング研究機構
住所
電話番号

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