自閉症の少年が描くエアコンの世界、今治で新たな展示会開催
2026年3月4日から3月30日まで、愛媛県今治市の伊予銀行にて、越智葵さんの展示会『葵電機展からの軌跡~「すき!」からはじまったぼくだけの物語』が開催されます。この展覧会は、社会福祉法人来島会が運営する放課後等デイサービス「なかよし学童くらぶ」を利用する小学4年生の越智葵(おち あおい)さんが、これまで描き続けてきたエアコンの作品を紹介します。
展示会の概要
この展示会は地元の銀行の一角で行われ、葵さんがエアコンをテーマに描いた約10点の作品と、これまでの活動を振り返るパネルが展示されます。葵さんは2歳の頃からエアコンの魅力に惹かれ続け、これまでに5,000点以上のスケッチを手がけてきました。彼の作品は、単なるスケッチにとどまらず、エアコンへの探究心を基にした多様な表現がなされており、観客に新たな視点を提供します。
メディアの反響
これまでにも葵さんの作品は各地で注目を集めてきました。2025年には今治市で初の個展「葵電機展」が開かれ、NHKの「おはよう日本」でも全国放送されるなど、その作品は広く知られるようになりました。展示を見たパナソニック社の社員が動かされ、昨年12月には出前授業が実現、その後も葵さんはエアコン製造工場の見学に招待されています。
葵さんの歩み
葵さんは自閉症スペクトラムと知的障害を抱えているものの、彼の情熱は特別なものです。過去には「SDGs 障がい者貝絵アート展示会・コンテスト2023」で最優秀賞を受賞した経歴もあり、彼の創作活動は多くの人々に勇気や感動を与えています。スケッチから始まり、図鑑やインターネットでエアコンの構造を調べ、それを段ボールで再現するなど、彼の創造性は限りないものがあります。
エアコンを描くことは葵さんにとって最高の「遊び」と「学び」であり、彼の作品は周囲とのコミュニケーションの手段ともなっています。彼の「好き」という純粋な気持ちが作品に反映され、多くの人に影響を与え続けています。
地域の反響
伊予銀行もこの展示会に大きな期待を寄せています。葵さんの独自の視点と表現力により、日常の中に宿る美しさが生き生きと描かれており、地域住民からの関心も高まっています。これまで、葵さんが描くエアコンの作品はただの図柄にとどまらず、見る人々に深いメッセージを届けるものとなっています。銀行の役割としても、地域の皆さまに快適さを寄与することを大切に心がけているとのことです。
最後に
社会福祉法人来島会も、個展の意義を強調し、葵さんの作品を通じて「好き」という気持ちが持つエネルギーを多くの人に感じてもらうことを願っています。彼の物語が進む中で、多様性を受け入れ、共に生きる社会の姿を反映した展示会になればと期待しています。
この機会にぜひ『葵電機展からの軌跡』に足を運び、葵さんの魅力ある作品の数々を体感してください。